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【レシピ】梅干しを作りましょう! ① 塩漬け

毎年、梅雨の時に届く、完熟・南高梅。
熟した黄梅の色、艶、心地良い香りが、梅雨のモヤモヤを吹き飛ばしてくれるのです。

完熟・南高梅


以前から、毎年、梅酒、梅シロップ等は作っていましたが、
少しハードルの高い「梅干し」は、なかなか手が出なくて、初めて作ったのは、ちょうど10年前。

梅1㎏ と少量でしたが、これが、とても楽しくて。
特に、最後の工程の「土用干し」。
太陽の陽ざしの下、ゆっくりと干されていき、段々と、美味しい梅干しの顔に、なっていくのが、堪らなく愛おしかったのです。

土用干し中の赤梅干し(2021年)


仕上がりは、ぎゅ〜っと唾液が出てくるような、昔ながらの酸っぱい梅干し。
これが、とても懐かしい味わいで、美味しかったのですよね。

改めて、梅干し作りの工程をまとめてみました。
まずは、少量1~2kgの梅を漬けてみようと思われる方は、是非、今後の参考にして頂けると嬉しいです。

まずは、最初の工程「塩漬け」から。
それでは、説明していきます。

******************

梅干し ① 塩漬け

【難易度】★☆☆☆☆
【作業にかかる時間】 1時間~
【塩漬け期間】    仕込んでから、約2週間(14日間程)

【工程】   1) 梅の準備をする
       2) 容器、重石の準備をする
       3) 塩漬けをする

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【材料】

材料(梅:1㎏ 分)

     梅(完熟・黄梅)             1㎏
     粗塩(梅の重量の15~18%)     150~180g
     焼酎(甲類:アルコール度数35%)   50ml + α

             ******************
     重石(梅と同量)            1㎏ 分
       (今回は塩をビニール袋に入れて使用)
     果実酒用・ガラス瓶(容量 4L)        ひと瓶


☆梅について

完熟梅(黄梅)

毎年、「完熟・南高梅」を注文しますが、その年の気候等によって、
やや青い状態で入荷してくることもあります。
その時は、梅の袋の口を開けて、一晩、室温に置いておくと良いですよ。
ふわ~っと、梅の香りが上がってきて、追熟して、色も黄色くなっていきます。

追熟した梅(完熟、黄梅)は、すぐ塩漬けにしましょう。
どうしても、その日に作業できない場合は、野菜室に入れて保管。
必ず、翌日には塩漬けするようにします。

完熟の梅を、2~3日置いておくと、実が軟らかくなって潰れたり、
皮が破れたりするので注意します。


☆粗塩

粗塩(梅の重量の15~18%)

粗塩は、梅の重量の15~18%を用意します。
初めての方は、18%(梅1㎏に対して、180g)で、作業しましょう。

塩分量が多いほうが、梅から出てくるエキス(梅酢)が、よく上がり、
カビが発生する確率が下がるので、作業しやすいです。

梅干し作りに慣れてきたら、少し塩分を落としても大丈夫です。
私は、今、15%(梅1㎏に対して、150g)で作っています。


【必要な道具】

重石(塩:1㎏)、果実酒用・ガラス瓶(容量 4L)

☆容器

私は、梅の塩漬けは「果実酒用・ガラス瓶(容量 4L)」を使います。
梅1~2kg までの仕込みなら、この大きさで大丈夫。
きれいに洗い、きれいな布巾で、しっかりと水気を拭き取ります。

☆重石

梅と同量の「重石」を用意します。
私は、塩を使用
未使用のビニール袋・2枚重ねて用意し、塩を入れます。
軽く空気を抜いて、1枚ずつ口を閉じます。

瓶の中に入れる時、袋の形を自在に変えることができます。
梅漬け用の塩として置いておき、毎年、袋を新しくして使用しています。

【作業中のポイント】

   ① 材料、器具、作業する手、全て清潔に保つ
   ② カビの原因となる水気を残さない    
   ③ カビを見つけたら、すぐ取り除く  
              ※ぞれぞれの工程で、説明していきます   

【工程】

1)梅の準備をする

完熟・南高梅(1㎏)


① 梅(完熟:黄梅:1㎏)
を、流水で、やさしく丁寧に、
  ひとつずつ水洗いをして、ザルに上げる。

水洗いをして、ザルに上げる


② 竹串(爪楊枝でも可)で、梅に残っているヘタ(ホシとも言います)を
  取る。

ヘタ(ホシ)を取り除く

ヘタ(ホシ)が残っていると、
そこから雑菌が繁殖し、カビを生じてしまう場合があります。
必ず、取り除きましょう。
この時に、梅に傷をつけないように気を付けます。


③ 綺麗な布巾(キッチンペーパーでも可)で、梅に残っている水気を
  優しくていねいに、拭き取る。

残っている水気を拭き取る

水が残っていると、カビの原因となります。
ていねいに、拭き取りましょう。


2)容器、重石の準備の準備をする

① きれいに洗った容器に、焼酎(50ml)を入れ、容器内の隅々まで
  行き渡らせる。
  その後、焼酎をボールに移す。
  ※ 塩漬けする梅の消毒にも使うので、捨てずに置いておくこと

焼酎(50ml)を、容器に入れる

焼酎で洗うのも、アルコール消毒のひとつになります。
念には念を入れておくと、カビの発生する確率を落とすことができます。

焼酎を、容器の隅々まで行き渡らせる
容器内の焼酎を、ボールに移す


3)塩漬けをする

① 容器の底に、粗塩(150~180g内から、ひとつかみ)を振り入れる。
  焼酎を移したボールに、梅(1/4量程)を入れる。
  清潔な手で転がしながら、梅の表面全体に、焼酎をからめる。

梅の表面全体に、焼酎をからめる

梅の表面が殺菌されます。
また、粗塩と馴染みやすくなり、塩漬けがスムーズに進みます。


② 焼酎をからめた梅を、容器の底に並べる。

焼酎をからめた梅を、容器の底に並べる

この時、梅を敷き詰めないようにしましょう。
詰め過ぎると、塩漬けしている間に、梅が潰れてしまいます。

梅を並べた状態


③ 並べた梅に、再び、粗塩(残りの粗塩から、ひとつかみ)
  振り入れる。

粗塩(ひとつかみ)を、振り入れる


④ 続けて、焼酎を絡めた梅、粗塩の順で、この作業を繰り返し、
  容器に、全部のが入ったら、最後、残った粗塩を全て振り入れる。
   ※ 途中、焼酎が足らなくなったら、【+α】  追加して作業する。

全ての梅が入ったら、残りの粗塩を全て振り入れる


⑤ 最後に、重石(塩 1kg入・袋)の表面も、焼酎で洗ってから、
  容器内に入れて、梅全体の重しになるように、広げて置く。
  しっかりと容器の蓋をして、涼しい場所で保管する。
  ※ 塩漬けの期間は、約2週間(14日間程)

重石(塩 1kg入・袋)の表面も、焼酎で洗う
容器内に入れて、梅全体の重しになるように、広げて置く
しっかりと容器の蓋をする

ここが、ポイント!

塩漬け期間中は、必ず、毎日一度は、瓶内の様子を確認しましょう。
瓶の蓋を開ける必要はありません。
少しずつ梅からエキス(梅酢)が上がってくるので、
瓶をコロコロと傾けながら、
梅全体に、梅酢で、梅の表面を湿らすようにしましょう。
カビが生えにくくなります。


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4)塩漬け4~5日後(梅酢が上がってきたら)

塩漬けしてから4~5日後、たっぷりと梅酢が上がり、
全部の梅が、しっかりと梅酢に浸かったら、瓶を傾けなくても
良くなります。

梅酢が上がってきて、全部の梅が浸かっている状態

ここも、ポイント!

この状態になっても、一日、一度は、目で見てチェックしましょう。
梅酢の上澄みに、薄い膜や異物があったら、
見つけ次第、煮沸消毒したスプーン等で、取り除きましょう。
放っておくと、そこからカビが生えてしまいます。

また、しっかりと梅酢が上がってきてから、
一番下の梅の状態を確認しましょう。
もし、押し潰されそうなら、重石を半分に減らします。

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☆ 梅2kg を塩漬けした時

果実酒用・ガラス瓶(容量 4L)」に、梅(2kg)、15%の粗塩(300g)を入れて、重石(2kg)をのせて漬けました。

梅・2kg


塩漬けしてから、4日目。
たっぷりと、梅酢が上がってきました。
一番下の梅が潰れそうなので、重石袋を半分(1㎏)を取り出し、
重石を半量(1㎏)にして、さらに10日程、塩漬けしました。

重石袋(1㎏分)を、ひとつ取り出す


******************

赤梅干しにする場合は、塩漬け期間(約2週間)後、赤じそを入れて、色を付けていきます。

白梅干しにする場合は、塩漬けのまま、さらに約2週間置きます。
(塩漬け期間:計4週間)

今回は、赤じそを入れます。
下記、記事をご覧ください。


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