「BLOCKFOTO アレ!ブレ!ボケ! ブロック! 11月28日(火)〜12月3日(日)目黒JamPhotoGallery
AI時代になり写真の価値観も変貌しています。
写真と向き合う人間、写真を撮る人間は超越的に増え、
写真は日常に浸透してきた現代、その写真が何のかを
考えることが、希薄になってきた現代。
そして何より、写真の一番の活躍の場だった、あらゆる雑誌が衰退し、Youtubeのような映像媒体では、一見写真は無力のように見えます。
今後どのような戦略があるのか、大和田良氏と話してみたいと思います。彼とあまり深く話したことはないので、とても楽しみです。
BLOCK FOTO ~アレ、ブレ、ボケ、ブロック~
Block Fotoの実験は、写真は何かということです。
写真と絵画の変換点はどこにあるか?銀塩写真を模倣して誕生したデジタル写真は、その進化の過程で、記号が写真になる変換点があったはずです。
かつて若かりし頃、著名な画家と旅をしたことがあります。彼は夜食事の時に、その日の見たことを、細部にわたって話しました。画家はなんと細かい観察をしているのだろうかと驚きました?
写真家を擁護すると、細部を見る必要がないからです。なぜなら細部はカメラが記録します。それより写真家はその被写体のアウラを見ている。
BLOCK FOTOは、できそこないの写真ではありません。ブロックのグラデーションの美しさ。かつてTRI-Xの荒れた粒子の美しさと同じようなものと考えています。
そしてそこには、記号が写真になった瞬間のアウラが存在します。
絵とは違い、現実とつながっている、写真のアレ、ブレ、ボケと共通のアウラなのです。
12月2日 17-18時半まで、VS大和田良氏トークショウ 要予約 参加料¥1000
”AI時代の写真”について考える。
大和田良x横木安良夫トークショー
12月2日㈯ 17:00~18:30 参加費\1000 要予約 定員25名
AI写真が生まれて、写真はこれまでの現実世界を記録するだけではなく、ネット上の映像や仮想世界、メタバースへの引用までが写真と呼ばれるようになる。その相違の線引きはどんどん曖昧になってゆくだろう。そんな時代、超アナログな、いやアナクロともいうべき、BLOCKFOTOの妄想的な提案や、そして未だ未知のNFTアートの可能性などを、気鋭の写真家大和田良氏と語ってみようと思う。
写真は誕生したときから技術者は高解像度を望み、写真を芸術だと考える者たちにとってはそのことが鼻についていた。言い換えれば多くの写真 家は「如何に写っていないか」を大切にした。大型カメラで撮るより映画のフィルムを使った小型カメラの粒子を偏愛した。便器がアー トになった現代芸術は写真の即物的な精密さえも芸術と考えた。写真家はますます格闘する。
アレ、ブレ、ボケは芸術写真の復権のパラドックスだ。デジタル時代になり再び技術者高解像度を目指している。そして最新のカメラを手にして、再び「写らない」ことに惹かれてゆく。