見出し画像

スポーツとビジョントレーニング

こんにちは。吉田直樹です。
大阪でビジョントレーナーをやっています。

コロナの影響でずっと延期になっていた草野球が昨日からやっと始まりました!気心の知れたメンバーでまた野球の出来る喜びとやっぱりキツい筋肉痛をしみじみと感じる月曜日です(^^)


画像1

かなり久しぶりの投稿となってしまいました(-"-)
今回は「スポーツとビジョントレーニング」について書いていきたいと思います。

前回まではビジョントレーニングを行うことで子どもの発達や成長にアプローチが出来ますといった内容でしたが、ビジョントレーニングは老若男女、全ての世代に効果が期待できるものです。

感覚系や神経回路に直接アプローチする手法ですので、反射神経や動体視力などスポーツに必要な要素を向上させる効果もあり、プロ野球の選手やチーム、その他トップアスリートにも既に導入されているトレーニングでもあります。実際、当協会でも現役のプロボクサーである久田哲也選手も毎週トレーニングを行っています。

当協会のブログでもスポーツ、アスリートに対しての効果についてこれまでいくつか発信させてもらっています。

ビジョントレーニングは「目と脳と身体をつなぐ」ものであり、それは目から得られる視覚情報を自分自身にインプットしてからアウトプットするという流れをよりスムーズにしてあげるものです。この「流れをスムーズにする」ということが、感覚系を整えたり、神経回路を繋いであげることになります。

原始反射について考えることも重要

このインプットからアウトプットまでの流れをスムーズにしていくためにはピラミッド状に積むように成長していく感覚、特にそのベースとなる基礎感覚を整えていくことがビジョントレーニングでは大事だと考えていますが、ビジョントレーニングでスポーツについてのアプローチを考えた場合にもう一つ「原始反射」というものについてもしっかりと目を向けてあげることが大切だと思います。

原始反射とは人が成長していくプロセスの中で現れる反射的な身体の動きのことで、この「反射的な身体の動き」ということがポイントです。

ここでの「反射的な身体の動き」とは「無意識に身体が動いてしまう」ということです。
スポーツをやっていくうえで「身体の各部位をしっかりと連動させる」ことはとても重要なことではありますが、その反面、連動させながらも例えば上半身と下半身は別の動きをする必要があるなどの「連動させないポイント」というのも非常に重要な事だと思います。なので、「反射的(無意識)な身体の動き」である原始反射がスポーツの技術向上などを阻害してしまうことがあります。

画像2

(↑↑↑ 代表的原始反射の例:モロー反射→足を内股にすると、肘が上がり手の平も後方を向くような形となる。逆に足をガニ股にすると、肘が身体がつくような位置に来て手の平は前方を向くような形となる)

原始反射は本来、人が成長していく過程で少しずつ抑制されていくものですが、その成長過程で反射が残ってしまっているケースは思っているよりも多いです。現在進行形で成長している子どもたちもそうですが、意外に大人でも反射が残っているケースが多くあり、多くの場合、反射が残っていることに気づいていないことがとても多いです。
日々、トレーニングや技術の向上に時間を割いているのになかなか結果が伴わない・パフォーマンスが向上しないという時には、ひょっとすると原始反射の残存による無意識な反射が影響を及ぼしているかもしれません。

ビジョントレーニングではそういった原始反射の抑制にも注視しており、感覚系を整える、神経回路を繋ぐといったことと合わせて、原始反射抑制についてのプログラムも組めるように考えていきます。

スポーツの原点「出来た!!」という喜び・意欲

ここからは少し個人的な感情の話になります。

この春から小学1年生になった息子は去年からビジョントレーニングに取り組み始めました。
子どもたちが取り組むトレーニングは、トレーニングと言いながらも遊びの延長のようなものばかりなので、週1回のトレーニングを楽しくこなしてくれています。

去年、通ってた保育園ではドッジボールをよくみんなでやっていました。ビジョントレーニングに取り組みだしてしばらく経ったころ、息子が

「今日、ドッジボールでいっぱい当てたし、いっぱいボールも捕れたで!ビジョン(トレーニング)してるからめっちゃボール見えるねん!」

と、ほんとに嬉しそうな顔と声で伝えてきてくれた事があって、今でもその時の事がとても印象的でした。

僕自身も小学校の頃から野球をやっていますが、やっぱりヒットが打てた時やうまくボールが捕れた時などいいプレーが出来た時はとても嬉しかったし、その感覚はオッサンになって草野球をやってる今でも変わりません。

スポーツをやっていく上で、能力の向上や上のレベルを目指していくことはとても大切です。そして、スポーツである限り、個人競技や団体競技にしても誰かと結果を競うことになります。「上手くなりたい!!」や「誰かに勝ちたい!負けたくない!」そういった感情を持つことも人間的・社会的に成長していく上でもとても重要だと思います。

でも、そういった事の原点になってるのは子どもの頃に感じた・経験した「出来た!!」の積み重ねなんだと改めて思います。

先ほど、ビジョントレーニングのメニューは「遊びの延長」だと書きましたが、これも僕たちトレーナーが子ども達の「出来た!!」をとても大切にしているからです。

ビジョントレーニングでチカラになりたい

僕自身もずっと野球というスポーツをやってきたので、スポーツをやっている方や子どもたちにはそれこそ無条件で感情移入してしまいます。

アスリートがメダルを取って日本中を沸かせたり、5万人の観衆を熱狂させる高校球児のグッとくる熱いプレーも、小さい頃に感じた「出来た!!」の喜びが原点であると信じて、ビジョントレーナーとしてスポーツをやっている方や子どもたちのチカラに少しでもなれたらなぁと思います。

今回は以上です。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?