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夏の暑さの清々しさを表現せよ【なんでもないメモ】

からっと晴れた日は、気持ちもスッキリと晴れやかに思う


洗濯物の群れの向こうで、あの夏に帰ってこなかった姉が笑っている


氷の冷たさと日差しの熱さの対比
ホームランの遠くまで響く音
グラスの中で氷が溶けて落ちる音
それらすべてが爽やかに、からだの芯を駆け抜けるのだ


蒸し暑い夜のベランダに一瞬ふいた風が、風呂上がりの首すじをすっと冷やすときの心地よさ


ほっくりとゆであがった枝豆、縁側で熱をとるとうもろこし、湿った土の匂いに時おり鼻にふれる蚊取り線香の匂い
テレビの賑やかな音、セミの声、花火会場へ走っていく子どもたちの笑い声


カレーを煮込む彼女のうなじをつたう汗
カレーの匂い
目が回るような空腹に流し込む炭酸水の細かな痛み


会社を出た瞬間、別の空気の層にぬっと入り込むような外の暑さ
クーラーで冷えた体が一瞬暖かさにほどけるも、5メートル歩いた先の自分は忌々しそうに汗を拭くハンカチを取り出すのだ


目に痛いほどのオレンジ色の明かりが炎のように揺れる水の下を、ひらひらと大きなひれが揺れて泳いでいく
おろしたばかりの浴衣の柄に少しだけ自信がわいた
けれど、左斜め後ろに立っているあなたの顔を見上げる勇気はまだ出ない


クーラーの効きすぎた部屋で18時間ゲームをしていた
あまりに人間的でない気がしてふらふらと外に出る
深夜2時のまちはしっとりとぬるい湿気に満ちている
コンビニまでの20メートルで、私はヒトに戻るのだ


語彙が多いと世界が色鮮やかになる。
色鮮やかな世界は楽しい。
鮮やかな世界に感化されて感受性も磨かれる。
人に伝える能力はそれだけで人を楽しませる。喜ばせる。すばらしい力だ。



【ここからつぶやき】
自分用のメモに書いてあった文章をそのまま置いておきました。
なんとなく、自分の言葉の選び方好きだな。(よかったね)
でもいかにもつくってます感のある文章もあって笑っちゃうな。

考えて書くと自分っぽくない言葉選びになります。
考えないで書くと自分っぽい言葉選びになります。
これって実は、相当いい状態なんじゃないだろうか。
自分がわからなくてさまよっていたあるにとって、自分っぽいって最高の状態なのかもしれないな。

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