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HAMALについて

屋号を改め、HAMALとして活動するようになって、必ず聞かれることがあります。


「はまる??って、どういう意味?」


私も聞き慣れない単語だったので、この質問に驚くことはなかったのですが…
どちらかというと「みんな、名前の意味に興味があるのか」ということに、少しだけ、驚きました。


今日は、HAMALに決めた理由と、込めた想いについて整理してみようと思います。


スタートは、茜

初めは染料の「茜(アカネ)」からとって
「Rubia」や「tinctoria」などが候補でした。
花言葉を調べてみたら、
なかなか毒々しい、パンチのある雰囲気で
かなり惹かれたのですが
(気になる方は調べてみてくださいね)
どうも、既にお店や商品の名前に使われていそうだということで、断念。


もともと星が好きで、
卒業制作や、初めての展覧会への出品作品で
星をテーマに製作したことを思い出して、
(このお話は、また別の機会に、)
今度は星の名前や星言葉を調べ、
悩むこと数か月。
ようやく「Hamal」に落ち着いたのでした。


Hamalとは

おひつじ座で一番明るい恒星で、二等星の名前です。
アラビア語で「羊」を表す言葉に由来します。

ホームスパン=羊だから、というのも
もちろん決め手のひとつではあったのですが。
私が惹かれたのは、この星が持つ雰囲気でした。

調べていくと、
協調や調和とは真逆の言葉が、ずらり。
何かから飛び出す、凄まじい勢いや
他を寄せ付けず、真っ直ぐに突き進む様子。
それはまるで、戦いに行く前の気持ちのような
熱さと激しさと、覚悟のようなもの。
そんな雰囲気に惹かれ、憧れて、
わたしもこうなりたい、と思ったのでした。

羊毛や天然染料も扱う仕事なのだから、
もっとほわほわした優しい雰囲気の名前の方が良いのではないか、とか。
こんなに尖った意味だと知られたら
どう思われるのだろうか、とか。
不安や迷いもたくさんありましたが
考えれば考えるほど、不思議なことに、
「Hamal」が他の候補だった言葉を
次々と切り倒していきました。


「ひつじ」のほわほわしたイメージとは
だいぶかけ離れてしまいましたが、
私のことをよく知る人たちからは
納得のお言葉をいただくことも、しばしば。


星の意味に追いつけるように、
また、その名に恥じないように、
気を引き締めて。

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