見出し画像

人や組織の可能性に光を当てる仕事に出会うまで

やりたい仕事なんて、わからなかった学生時代

昨日まで、「単位やばいね~」とか「バイトどうしよっかなー」
っと言っていた友人たちが
茶髪だった髪を黒髪に染め、真っ黒なリクルートスーツを着て
真面目な顔をしてガクチカや志望動機を語りだす。
そんなみんなの変わりように戸惑いながら、私の就活は始まった。

「自己分析」:すればするほど自分がわからなくなった
「企業分析」:調べれば調べるほど真実がわからなくなった
「適性検査」:勉強すればするほど自信を失っていった

だけど、就職しなければならないし、働かなければならない。
考えれば考えるほど、自分がやりたいことがわからなくてとても苦しかった。

働きながら、やりたいと思える仕事をみつける

就活を始めて半年ぐらい経った頃、自分なりの答えがでた。

就活になったから急にやりたいことが見つかる人もいるのかもしれない。
でも、本当にやりたいことや仕事が見つかるタイミングは人それぞれのはず。私はまだ見つかってないだけ。だったら、働きながらみつけよう。

ぱーっと視界が開けた気がした。
だから私は、3つの軸で会社を探し始めた。

①幅広い職種がある会社
(理由)
結局、自分が知っているものの中でしか選べない。だからこの社会にはどんな仕事があるのか近くで知りたいし、見てみたい。

②数字の力が身に付けられる会社
(理由)
どんな会社、仕事でも数字が全く関係ないってことはないはず。数字を扱う仕事に興味が持てたら、それでいいし、持てなかったとしても数字を扱えるという力は助けになるはず。

③教育体制がしっかりしている会社
(理由)
自分自身の性格上、社会人としての基本をちゃんと身に付けられてから実践の方が強みを発揮できると思ったから。

そして、出会ったのがパナソニックの経理という仕事。
パナソニックの経理は経営の羅針盤と言われていて、経営の進むべき方向を示す重要な役割を担っている。
経営の神様と呼ばれた松下幸之助が作った会社の経営の羅針盤である経理。
これだ!と思った。

経理としての3年間

手厚い研修や日々の業務の中で、商品がお客さまへ届けられるまでのプロセス(研究、企画、製造、物流、販売に至るまで)の様々な仕事について近くでみることができ、視野が広がった。そして、経理の仕事が好きになった。
けど・・・正直、得意じゃない・・・。
このままでは先輩たちの10倍は努力しないと先輩みたいになれない・・・。

数字より人に興味がある?

改めて、これまでの社会人生活3年と学生時代を振り返ると・・・
「私って”人”に興味があるのでは?」

学生時代の塾講師のアルバイトでは、勉強が不得意だった子が勉強が好きになって得意になって自信をつけてくれるプロセスが好きだった。

経理になってからは数字の裏に隠れた、一人ひとりの考えや行動を知るのが好きだった。

もちろん、パナソニックにも人事はある。
けれど、もっと他の世界を知りたい。
パナソニックで職種や仕事について幅広く知れたから、今後はもっと他の業界について知りたい。
そんな思いから、人材会社への転職を決意しました。

挑戦したから見えてきた自分のありたい姿

転職したばかりの時は、失敗してばかりで泣いて家まで帰ってた。

けど、リクルートの称賛する風土のおかげで自分の強みを認識できるようになった。そして、その強みを発揮し、結果が残せる。
だから、どんどんたのしくなる。
いつも仕事のことを考えていたし、どんなに働いても苦じゃなかった。
けれど、3年目ぐらいから、お客さまに向き合えば向き合うほど、こんなことを思うようになった。

「もしかしたら、私は理想をお客さまに押し付けているだけなのかも」

「人事という仕事をやったことがない私が提案することなんて、机上の空論なのでは」

違和感を見逃さず、実行者であり続けたい

採用領域、人事領域の仕事をもっとちゃんと突き詰めたい。
評論家ではなく、実行者であり続けるために事業会社での人事となることを次の目標に。

「(社外からパナソニックを客観的にみることができたことで)パナソニックにはみんなに知られていない魅力がもっとたくさんあるのに、伝えられることがあるのに全然伝わってなくてもったいないくて悔しい。それをみんなに届けたいし、知ってもらいたい。だったら、それに気づいた私がやらないで誰がやるんだ。」

そんな思いが芽生え、当時のパナソニックの採用責任者の方にその想いを伝えると「戻ってきて一緒に頑張ろう」と言ってくださいました。
勢いで言ってみたものの、まさか本当に戻れるなんて思っていなくて・・・「え?本当に?」と驚いたことを覚えています。

人の可能性に光を当てられる仕事

今、私は採用ブランディングの仕事をしています。
パナソニックで”はたらく魅力”を社内外に届ける仕事。
パナソニックで”はたらくらしさ”とはなんのか。
それがどうしたら、どんな言葉を紡げば届くのか。
そんなことを考え、実行していく仕事。

私はこの仕事は
人の可能性に光を当てられる仕事
だと思っています。

学生時代、やりたい仕事なんてわからなかったけど
自分が出来そうなこと(Can)と
自分がやらないといけないこと(Must)に向き合い
自分の感情の機微を見逃さず歩み続けた結果、今の仕事に辿り着いたような気がしています。

今、将来の仕事に対して悩んでいる人がいるとしたら
「きっと、大丈夫。焦らなくていいよ。」
と伝えられたらと思います。


この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?