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6月21日 選挙運動の過渡期にITでできそうなこと

6月21日ですね。

先日、ここに東京都知事選挙の件を書きました。私の主旨は、投票しましょう。例えば立候補者が増えて収拾がつかなくなっても、でした。

ところが、ポスターに関しては、すでに収拾がつかなくなっているどころか、さらに混乱の度を深めているようです。

そもそもポスターを貼る掲示板の枠が48しかなく、その数を超えた立候補者が乱立するため、急増の枠を作るなどして対応しているようです。

また某政党は、寄付を募り、寄付してくれた方の作ったポスターをその某政党の立候補者の枠に貼るようです。
実際、同一のポスターで埋められた掲示板は既に選挙広報の意味をなしていません。
あまつさえ、あるポスターにはほぼ全裸の女性が登場しているそうです。
都迷惑防止条例に抵触するような内容のポスターが出てきて、低俗の極みにあるようです。

当初、私の住む場所では4枚ほどしかポスターが貼られていないので、巷で話題になっているような状況は把握できていませんでしたが、その後、いくつかネタ的なポスターも貼られるようになりました。
もう、ネタですね。掲示板が芸人の営業ツールになっているようです。


某政党の主張によると、選挙ポスター自体に意味はなくなってきている。そのため、掲示板をなくすためにこのような活動を行なっているそうです。

私もポスターはしげしげと眺めることはほとんどありません。
候補者の名前と顔を認識する効果はあるでしょうし、選挙が近いことを有権者に示す意味はあるでしょう。ですが、それだけです。
私もポスター掲示を辞めることについては賛成します。

だからといって、ポスター掲示の代わりをネットやメディアで代替させることには反対です。
ただでさえ情報リテラシーが足りない方向けにフェイクニュースが飛び交う中、ネットの露出をもってボスターの替わりにすることはリスクでしかありません。
おそらく選挙自体が成立しなくなるはずです。

もちろん電子投票のシステム自体は可能でしょう。既にいくつかの国でも実施されています。

問題はその前の各自の主張や露出のやりかたです。
すでに国の首相そっくりのAI動画が出回ったのは記憶に新しいところです。
知識を持ってなくても、あたかも本人が出演する動画を作ることは今や簡単にできます。
おそらく今回のポスターのような荒らしに近いような動画も乱立するでしょう。ゆくゆくはAIを活用した選挙活動に移管するのは間違いないでしょうが、今はまだリテラシーも制度も追いついていません。


選挙運動は無法状態。もはや本人公認非公認に関係なくいろんな主張が乱れています。
そもそも候補者が誰なのか。ひょっとしたら実在の人ではなく、アバターに投票しているのかもしれません。

そもそも、選挙期間と普段の期間で選挙運動できる内容に制約があるのも、ネット時代の今、あまり有効とは思えません。

そうした選挙をめぐる状況に一石を投じるのなら、某政党の意図はわからなくもないです。トリックスターとしてこういう存在も必要でしょう。

ただ、私たちがポスターや選挙公報ではなく、普段の活動から各政党や候補者の動きをチェックする必要があるとなれば、これはただでさえ多忙な現代人には無理な話です。

AIでもよいから、きちんとした主張や活動履歴をまとめるサービスをどこかの会社でも自治体でも出すべきではないかと思います。ポスターに変わる何かの手段を。

ポスターが低俗だからといって、ここで投票をやめてしまうと、ますますこの無法状態に拍車がかかってしまいます。
まずは投票しましょう。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。