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11月1日 商いと道徳を両立させる!

11月1日ですね。

一昨年の大河ドラマ『青天を衝け』の主役になった渋沢栄一氏。

この方が著した『論語と算盤』という本があります。先月末に読みました。


道徳と商いは両立する、という信念の下に著されたこの本。
私はこの本から色々と考えさせられました。


論語にもある「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」という言葉。

これはつまり、ただ知るよりも愛好した方が勝る。愛好するよりも楽しんだ方が勝る、という意味です。

私にとって今、仕事をしていて楽しいと思うのは、教えている瞬間です。お客様に一からkintoneやシステム開発を教えながら、共にシステムを作り上げていくプロセスは面白いと思えます。
私のスキルが真に求められている感じがするのも良いです。


この本でもう一つ繰り返し述べられていた事。それは、真っ当にやっていれば、商いは道徳と両立することです。

ところが、私の経営は道徳に偏っていました。


お客様にも優しく、従業員にも優しく。
なるべくお客様からはお金も利潤も取らず、従業員の働いた仕事にはできる限り報いるスタイル。


このやり方は、商いには甚だ不都合でした。
持続性という点においては全くなっていなかったと反省しています。
このやり方では持続できません。


では、今までをあらため、商いに舵を切ってしまうとどうなるでしょう。
お客様からは最大限にお金を取ることを考え、従業員にはなるべくお金を出し渋る。

そうすれば会社としては持続できるのでしょう。商いとしては正しいのかもしれません。


ても、そうすれば多分、仕事を楽しめなくなると思うのです。

お客様との絶え間ない価格交渉。従業員からのひっきりなしの賃上げ交渉。


道徳と商いの両立とは、近江商人の掲げた三方良しにも通じます。

適正な利潤と価格に応じて、適正な品質と速度を旨に、信頼を得られる仕事をする。
そのためには結局値決めが重要なのです。


私の場合、安すぎると独立以来ずっと言われてきました。それはいまだに引きずっています。

ただ、価格においてはこのところだいぶ改善されてきました。が、もっと精密に値段の中身を検証していかないと。

反省を踏まえて、11月に改善を加えていきます。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。