『人生は20代で決まる』: アメリカでキャリアを築くきっかけになった本を、20代が終わる直前に読んでみた
※先日キャリアイベントのオフ会で話があった本の紹介です。
技術書以外で読み返す本は少ないのですが、ニューヨークでエンジニアとしてキャリアを築くきっかけになった、メグ・ジェイさんの「人生は20代で決まる--仕事・恋愛・将来設計」という本は何度も読み返している本なので、改めて紹介します。
人生の重要な転機は30歳までに
毎回このタイトルを見るたびにハッとさせられるのですが、ちゃんと研究結果として出ているそうです。
ボストン大学とミシガン大学の研究者たちは、人の一生を対象とする発達心理学に関する研究を行っています。
彼らの研究によると、その後の人生に強い影響を与えた経験や出会いが人生の20代に集中して起きていたことを発見したのです。
多くの人が成人すると、重要な経験が増えると考えがちですが、メグ・ジェイはこれを否定します。
実は30代になると人生の重要な出来事が起こるペースは急激に落ち始めるのです。
なんと人生で重要な出来事の80%は30歳までに起こると言われています。
本書は、20代という時期が人生を決めてしまう重要な時期であることを強調しております。本書を読むことで、20代という年月が人生を決めてしまう重要な時期であることを理解してもらうことにあります。
パーソナリティの柔軟な変化は20代までが限界
この本によると、パーソナリティは一生を通じて変化する可能性がありますが、特に20代はその変化が最も顕著です。
また、神経科学の研究によると、脳は20代を通じて成長し続け、この時期には新しい情報を吸収しやすく、新しいスキルを学ぶのに適しています。
この神経可塑性は、新しい知識を取り入れ、長期的なキャリアや個人的な成長のために必要なスキルを身につける絶好の機会を提供します。
この時期に積極的に新しい経験に挑戦し、自己改善に取り組むことで、より成熟した、調和のとれたパーソナリティへと成長することができます。
脳の成長、パーソナリティの形成という点で、人生で最も重要な時期の一つです。この時期に得られる経験や知識は、将来の成功の土台となります。
20代でどのくらい積極的に何かに挑戦したかが大事ですね。
仕事 - ゆるいつながりを大事にする
「ゆるいつながり」とは、あなたの人生に新しい視点をくれる人です。
この本では、チャンスは常に自分のコミュニティの外側にあることを強調しています。
20代は仲間意識やコミュニティの雰囲気に憧れて特定のグループに執着しがちです。いつも考えが似通っている友人、同じような人生やキャリア、、、皮肉にもあるグループへの帰属意識や仲間意識が、彼らを社会から遠ざける結果になっているのです。
そもそも新しい視点、ましてや機会はあなたが今いるグループの外からやってくることが前提です。
いつも同じ仲間と、仕事探しや人間関係の愚痴などを延々と言っても何も変わりません。
恋愛 - 似たもの同士
一方で恋愛に関して、将来長期的に一緒にいるパートナーは、あらゆることにおいて価値観をすり合わせておくべきだとも主張しています。
当たり前といえば当たり前ですが。
また日々の生活の選択、趣味や過ごし方においても、価値観が似ているとライフスタイルが一致しやすくなります。
これは共に過ごす時間をより楽しく、意味のあるものにします。
20代が終わる直前に読んでみて
自分も実際に海外に留学したり、アメリカ現地で生活していると言ってもついつい同じような価値観の人と過ごしてしまいがちでした。確かに本書の言う通り、新しい視点をもらえたり、新しい機会を得られるのは間違いなくグループの外でした。
恋愛や家族設計についても、20代ではどのように考えればよいかわからないことが多いですよね。
勢いだけではなく、ハッピーエンドから逆算したときに
- 自分は家族設計において何が大事なのか。
- 相手に求めるポイントってなんなのか。
などなど
この本は一つの考え方として非常に参考になります。
20代での経験や学びを振り返りながら、これからの人生で何を大切にしていきたいのか、どのような人間になりたいのかという点について、より深く考える事ができました。
20代のうちに明確にできたこと、できなかったことを洗い出してみてこれから30代以降につなげていきたいですね。
著者がコンサルタントなので、クライアントの実話ベースで話を具体化していて読みやすい本です。
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