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俳優ノート『阿部寛さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ドラゴン桜』に主演する阿部寛さん。

阿部さんといえば、『メンズノンノ』初期のトップモデルとしてまず芸能界入り。その後、映画『はいからさんが通る』(1987年)で俳優デビューしますが、演技は微妙…。草刈正雄さんや三浦友和さんらと同じく、大器晩成型だったのでしょう。

伝説の演出家・つかこうへいさんにしごかれて、演技に開眼した俳優・女優は数多くいますが、阿部さんもその一人。つかさんの舞台『熱海殺人事件』(1993年)でゲイ役を演じ、一躍俳優としても注目されることになります。

ドラマ『TRICK』(2000年)で俳優としてついにブレイク。以降、人気俳優の地位は揺るがず。そんな阿部さんの非メジャー作品から、まずは『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』(2001年)。よしながふみ先生の傑作マンガから、BL色を抜くという暴挙に、原作ファンは怒っていたものです。

とはいえ、ドラマ単体で見ても、それはそれで面白く。謎の男・千影を演じる阿部寛さんもはまり役。ちなみに、脚本は同時期に朝ドラ『ちゅらさん』も手掛けていた岡田惠和さん。BLドラマが社会的に認知された令和の時代。もう一度、月9でリメイクしたら面白いのになあ。

次もキムタク主演ドラマとしては、割とマイナーな『CHANGE』(2008年)。小学校の先生をしていた主人公が総理大臣になる物語で、阿部さんは凄腕の選挙プランナーとして、メインキャストの一人。

福田靖さんの脚本で、視聴率も平均22%とまずまずでしたが、今ひとつ人気のない作品。とはいえ、首席秘書官役の深津絵里さんが最高ですし、加藤ローサさんは可愛いですし、生徒役で小野花梨さんや山谷花純さんも出ていたらしいので、もう一回見たいなあ。

最後は映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007年)。『私をスキーに連れてって』 (1987年)など、バブル期に一世を風靡した ホイチョイ・プロダクションズ原作で、日本経済の破綻を阻止するため、ある女性・真弓(広末涼子さん)がタイムマシーンでバブル時代へ送り込まれる物語。

阿部さんは真弓を過去に送り込んだ財務官僚・下川路役(実は…)。バブル時代の風俗満載で、懐かしくも爆笑。下川路の大学時代の恋人で、真弓の母役の薬師丸ひろ子さんが、またいい味を出しています。

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