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ドラマ日記『イチケイのカラス』&『珈琲いかがでしょう』(第6話)

東京地方裁判所第3支部第1刑事部(イチケイ)を舞台に、自由奔放な裁判官・入間(竹野内豊さん)とイチケイメンバーの活躍を描く『イチケイのカラス』第6話。映画『地獄の花園』とのコラボでバカリズムさん登場。

入間が裁判長を務める窃盗事件は、前科6犯の窃盗犯・岸田(バカリズムさん)の事件だった。入間は、理路整然と話す岸田が、逃走時のことになるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが…。

岸田が盗んだのは113万円ではなく2億円で、それは12年前の事件にも関わる国税庁OBの志摩(羽場裕一さん)の裏金だったというオチ。1000万円で買収され、頑なに真実を語らなかった岸田が、「人を傷つけない」ポリシーに反する記者の死を突き付けられ、ついに口を開く展開が上手い。

12年前の事件の再審請求の端緒をつかんだ入間たち。次週は臼田あさ美さんや板谷由夏さんも登場するようで、早くも終盤っぽくなってきました。日高(草刈民代さん)の最高裁判所長官内定は決まっているものの、ひっくり返されるんだろうなあ。

続いては、移動珈琲店「たこ珈琲」の店主・青山一(中村倫也さん)が、さりげない言葉で、日々がしんどい人々を癒す、優しくもほろ苦い、人情珈琲群像劇『珈琲いかがでしょう』第6話。

たこ(光石研さん)の淹れた珈琲に魅了され、弟子入りを懇願した若き青山。珈琲の淹れ方だけでなく、青山に足りていないものが何かを気づかせる、たことの修行のなかで、二人の絆もより深いものになっていく。人に大切にされたことのなかった青山は、初めて人の温かみを知るが…。

前回、ホームレスのたこ(光石研さん)が淹れた1杯の珈琲に出会った青山が、珈琲を学んでいく中で人間性を回復していく過程がじっくりと描かれ、中村さんが絶妙な“目”の表情で演じていました。

初めて他人から「大切な人」を言われた青山。たこの死を経て、組を抜けることに。やっと判明した、たこの親戚宅に遺骨を届けようとした直前、ぼっちゃん(宮世琉弥さん)に捕まってエンド。

全8話なので、あと2話。どんな結末を迎えるのか。「(青山の珈琲が)好きだから」の志麻(夏帆さん)との恋愛展開はなさそうですね。


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