ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第27話)&『オールドルーキー』(第3話)
鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第27話「鎌倉殿と十三人」。
土御門通親(関智一さん)から頼朝の死を知らされ、思案する後鳥羽上皇(尾上松也さん)。鎌倉では宿老たちが居並ぶ中、新たに鎌倉殿となった源頼家(金子大地さん)が自身の方針を表明。
後鳥羽上皇の初登場となった今回は、タイトル回収の回。やる気はあっても経験値の低い頼家は、武士たちの訴訟事を上手く裁けず。事前に、文官らが詰めてから、頼家に上げることになるのですが、そこに北条家と比企家の鍔迫り合いが絡み、13人に膨れ上がったという話が、三谷流に描かれました。
一方で、御家人たちを信用しないと公言する頼家は、子飼いとすべく、義時の息子・頼時(坂口健太郎さん)ら若手を登用。二代目鎌倉殿の、厳しい船出となりました。
時政(坂東彌十郎さん)が推薦する佐々木秀義(康すおんさん)と千葉常胤(岡本信人さん)を、「もう死にました」「もうすぐ死にます」と返答する三浦義村(山本耕史さん)のセリフ回しが絶妙。『競争の番人』でもそうですが、本当に芸達者ですね。
サッカー元日本代表の新町亮太郎(綾野剛さん)が引退に追い込まれ、スポーツマネージメント会社で働くことに。新たな目標に挑戦し、妻(榮倉奈々さん)や娘(稲垣来泉さん・泉谷星奈さん)がもう一度誇りに思える存在になるために奮闘するヒューマンドラマ『オールドルーキー』の第3話。
塔子(芳根京子さん)が入社当時からマネージメントを担当している秀島修平(田中樹さん)は、マラソン界の絶対的エース。市原国際マラソンでも「日本記録更新での優勝」を宣言するビッグマウス。しかし、満を持して臨んだレースでまさの惨敗。メディアや世間から袋叩きにあう。
秀島から担当を外すよう言われた塔子。新担当には亮太郎が指名され、上手くマネージメントできれば、正社員への登用を社長(反町隆史さん)に約束されるのですが…。
世間のバッシングに耐え切れず、姿を消した秀島でしたが、塔子の情報で居場所を見つけた亮太郎。担当すべきは塔子だと、自らのアスリート経験を交え説得。綾野さんらしい熱い演技でした。
担当に復帰することになった塔子は、これまで言えなかった本音を秀島にぶつけ、未来へのビジョンを示し、これに秀島も了承。塔子フィーチャー回の最大の見せ場、芳根さんの好演が光りました。
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