ドラマ日記『日本沈没』『真犯人フラグ』(初回)&『青天を衝け』(30話)
“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第30話。ついに栄一が…(笑)。
栄一は大阪の造幣局で、五代友厚(ディーン・フジオカさん)と出会い、日本の商業を魂から作り変えたいという五代の考えに共感する。一方、政府の首脳会議では、突然、西郷隆盛(博多華丸さん)が“まだ戦がたらん”と声を上げる。
廃藩置県を断行することを決めた政府。栄一ら改正掛が、4日間不眠不休で頑張ったおかげで成し遂げるという、これぞ「無血革命」。家康(北大路欣也さん)タブレットから、ZOOM的藩主たちのアイデアが面白い。
五代友厚(ディーン・フジオカさん)の再登場や、栄一の父・市郎右衛門(小林薫さん)との別れなど、見どころも多かったものの、やはり女中・くに(仁村紗和さん)の件が全て持って行った感。くにの誘い水に、栄一があっさり乗ったのかな。
小松左京による不朽の名作を、2023年の東京を舞台に描く『日本沈没-希望のひと-』の初回。視聴率15.8%の好発進。
優秀な若手官僚を集めた“日本未来推進会議”のメンバーである環境省の天海(小栗旬さん)。ある日、地震学者の田所(香川照之さん)と対面。田所の「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる」という不気味な予言に、天海は翻弄される。
クールかつ野心家の官僚として、巧妙に田所の説を封じ込めようとした天海でしたが、田所が予期した通りに日之島が沈没。本当は熱い男なのであろう天海の「私は今、日本の未来の話をしているんです!」のラストが実に日曜劇場的。
小栗さんの熱演、香川さんの怪演、國村隼さんの重厚な演技など、豪華俳優陣の言葉に偽りなく。伊集院光さんの登場に和む。予告は第2話だけでなく、今後の展開も流されるという大ネタバレ予告。珍しいですが、たしかに今後も見たいという気にはさせました。
妻子が消えたサラリーマン・相良(西島秀俊さん)が、部下の二宮(芳根)の助けを借りて真実に挑むミステリー『真犯人フラグ』の初回。朝ドラ『おかえりモネ』に出演中の西島さんですが、キャラクター的な混乱は起きずに済みました。
相良は、妻の真帆(宮沢りえさん)と子供たちの幸せな4人家族でしたが、ある日、家族が忽然と姿を消した…!警察は事件性がないと動いてくれない。焦った相良は、友人の河村(田中哲司さん)が編集長の週刊誌で情報提供を呼びかける。同情を集めるが、徐々に疑惑の目を向けられ始め…!?
2クール半年にわたるドラマだけに、序盤も序盤。妻子失踪からの世論の変化、そして息子(小林優仁さん)と同じ背番号の冷凍遺体が、相良の元に届くという衝撃のラスト。 小林さんは、大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一の幼少期役だけに、もっと出番があるはず(生存説)。
公式企画「怪しいと思う人」ランキングでは、第1位が若手起業家の橘(佐野勇斗さん)、2位が謎の女・本木(生駒里奈さん)、第3位が二宮(芳根京子さん)とか。相良の妻の自作自演では面白くないですし、一番親切な二宮だったらありがち。さて、どんな結論となりますか。
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