新ドラマ『空白を満たしなさい』&『よだれもん家族』&『オールドルーキー』

俳優ならば、一度は主演をやってみたいと思うものでしょうが、逆に主演ばかりというのも辛いんじゃないかなとも想像したりして。ドラマならば視聴率、映画なら興行収入という数字のプレッシャーがありますし、そもそも、年齢と共に主演俳優で居続けることの難しさもあるでしょう。

「主演ばかり俳優」「主演ばかり女優」というのも、後々苦しくなるようにも予想できますから、主演もやれば脇役もやるというスタンスの方が、演技の幅も広がりますし、見る方も新鮮でいいなと。

高橋一生さんなどはその代表格でしょうが、『天国と地獄』で共演した柄本佑さんもその一人かなと。昔は脇役が多かったですが、近年は『きみの鳥はうたえる』『火口のふたり』など映画の主演も多いですし、主人公を演じたNHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』は傑作でした。

そんな柄本さんが、土曜ドラマ枠に再び登場。6月25日スタートの『空白を満たしなさい』で主人公を演じます。平野啓一郎さんが東日本大震災直後に発表した同名小説が原作。脚本は、映画『さよなら渓谷』『そこのみにて光輝く』やドラマ『詐欺の子』の高田亮さん。

ある日突然、身に覚えのない己の死から復活した男・土屋徹生(柄本さん)。最愛の妻・千佳(鈴木杏さん)と幼い息子を残して、なぜ自分は死なねばならなかったのか、その答えを探っていくヒューマンサスペンス。

秋元康さんはプロデューサーや作詞家として知られますが、元々は放送作家からスタートした人で、非凡な企画力がその根底にあるのでしょう。その能力は、早くから映像でも発揮。企画を担当した映画『君は僕をスキになる』(1989年)は、後に有名になる脚本家・野島伸司さんの映画初作品。

AKB全盛時代には、彼女たちが主演するドラマの企画・原作・原案を量産していましたが、近年は非アイドル主演のドラマを数多く手がけ、『愛してたって、秘密はある。』『あなたの番です』『漂着者』『真犯人フラグ』など、結末に賛否を巻き起こす、話題性の高い作品を生み出しています。

春ドラマでは『吉祥寺ルーザーズ』の企画・原作を担当する秋元さんが、さらに新ドラマ『よだれもん家族』も手掛けることが発表されました。2クール連続で、主演は大竹一樹さん(さまぁ~ず)。脚本は『おじさまと猫』の伊達さん(大人のカフェ)。

どこにでもありそうな団地に住んでいる「お取り寄せ」が⼤好きな⼀家が、お取り寄せを通じて⽇々巻き起こる、クスッと笑えるお話を繰り広げるシチュエーションコメディー。

スポーツがテーマ(あるいは主人公がスポーツ経験者)のドラマといえば、やはり野球が一番多く、『ROOKIES』『木更津キャッツアイ』『ルーズヴェルト・ゲーム』『フルスイング』など多彩。

野球に比べてややマイナーな競技でも、『水球ヤンキース』『ウォーターボーイズ』『陸王』『チア☆ダン』『プライド』『エンジン』『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』など良作は多いもの。

しかし、野球と並ぶメジャースポーツである、サッカー絡みのドラマは案外少なく。そんな中、綾野剛さんがサッカー元日本代表を演じる新ドラマ『オールドルーキー』が7月期のTBS日曜劇場に登場。脚本は『HERO』『海猿』『ガリレオ』や大河ドラマ『龍馬伝』&朝ドラ『まんぷく』の福田靖さん。

サッカー以外のスキルや経験がない元日本代表の新町亮太郎(綾野さん)が、37歳で引退に追い込まれ、スポーツマネージメント会社「ビクトリー」で働くことに。新たな目標に向かって踏み出し、娘や妻がもう一度誇りに思えるパパになるために奮闘する“オールドルーキー”のヒューマンドラマ。

最後は、非公式の東スポ情報。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で、ラジオ英語講座の講師・平川唯一役を演じたさだまさしさんが、7月期のTBS金曜ドラマ枠のリーガルドラマに主演するそうです。

さださんは歌手や小説家、テレビMC、ラジオパーソナリティと多才な方ですが、俳優としても映画『翔べイカロスの翼』『関白宣言』『長江』に主演していますし、『釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪』にもチョイ役で出てましたね。さて、東スポ情報が当たるでしょうか!?



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