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ドラマ日記『不適切にもほどがある!』(第2話)

中学の体育教師で、野球部顧問の小川市郎(阿部サダヲさん)が、1986年から2024年の現代へタイムスリップ。昭和のダメおやじの「不適切」発言が、令和の停滞した空気をかき回す意識低い系タイムスリップコメディ『不適切にもほどがある!』の第2話。

再び令和にやってきた市郎が持っていたスマホに、昭和にいるサカエ(吉田羊さん)から着信が。市郎のタイムスリップ話を信じていなかった渚(仲里依紗さん)と秋津(磯村勇斗さん)だが、ビデオ通話で確かにサカエが昭和にいるとわかり、驚きを隠せない

ただでさえ二つの時代の上に、小ネタが山ほどあるので、まとめるのが困難ですが、今週も濃密な面白さだった第2話のサブタイトルは「一人で抱えちゃダメですか?」。

口だけ上司の瓜生(板倉俊之さん)の下、ワンオペ育児含め疲弊しきっていた渚。そんな彼女の心に沁みたのは、市郎の「あんたが今してほしいことが俺にできることだよ」。渚、落ちました。

今週のミュージカルシーンは渚編。舞台はテレビ局。渚の元夫・谷口役で、リアルミュージカルスターの柿澤勇人さんも登場。今風の働き方改革を掲げる谷口に対し、一郎は「まるで昭和が悪みたいに言うけどさ、少なくとも、景気は今よりよかったぜ」と皮肉(バブル景気)。

退職を撤回した渚は歌い踊り始めます。「ペーパーレス急がないで」「ランチは最低1時間保証して」「シフトは仕事を覚えてからにして」など、合点がいくことばかり。

「宜保愛子」「八嶋智人」「夫GPT 」など、クドカンも色々考えますね。そしてなぜかテレビ局のカウンセラーにスカウトされた市郎は「裏がジブリじゃーしょがねえ」など、急速に現代に馴染んできました。『いいね!光源氏くん』みたいだなあ。

余談:『セクシー田中さん』原作者の自死をめぐる、小学館「第一コミック局編集者一同」の声明。組織には色んな人がいて。意にそぐわない者を圧し潰そうという人、自己保身のためにやり過ごそうとする人。

そして、それでもなお抵抗し、戦う人たち。最後の人たちはいつも少数派ではあるけれど…。非上場で同族経営の小学館で起きたある種の現場の反乱なのかなあ。日本テレビ社員のみなさん、「君たちはどう生きるか?」(ジブリだけに)。


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