ドラマ日記『100万回 言えばよかった』&『リエゾン-こどものこころ診療所-』
突然の死によって、運命が引き裂かれてしまった悠衣(井上真央さん)と直木(佐藤健さん)。そして2人を繋ぐ唯一の存在である譲(松山ケンイチさん)。非情な運命に必死で抗い、奇跡を起こそうとする3人を描く“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリー『100万回 言えばよかった』の第2話。
悠依は、直木に何があったのか調べるため、譲と共に直木の部屋に行くが、あることに気付く…。そして明かされる空白の時間の事実。そこには、直木が誰にも話していない秘密が隠されていた。
殺された高原涼香(近藤千尋さん)のマンションの防犯カメラに直木が映っていたこと、直木が店を出てから自宅で目が覚めるまでの7時間の記憶の空白があること、里親時代に悠衣や直木と同居していた尾崎莉桜(安斉星来さん)の行方を探るべく、直木が涼香と接触していたことなどが判明。
ファンタジーラブストーリーといいながら、ミステリー色が強まった第2話。とはいえ、悠衣には見えない、聴こえない直木とのシンクロした会話劇が切なくも面白い。男女が付き合うといっても、その関係性の深さはさまざまで、この二人は魂レベルだなと。一度紹介した作者不詳の古詩を再掲。
「かつて、この川を舟で渡ったことがある。あの時は、友と三人であった。想い返すほどに、懐かしい二人。どうして、先に逝ってしまったのか…。いやっ、あの頃から我々三人は、魂の交わりではなかったか?船頭さんよ、渡し賃だが、これだけどうぞ。あとの二人は、魂の人間」
郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも発達障害を抱える児童精神科医・佐山卓(山崎育三郎さん)と研修医・遠野志保(松本穂香さん)が、生きづらさを持つ子供と親に、正面から真直ぐ向き合う感涙必至のヒューマンドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』の初回。
さやま・こどもクリニックの院長・佐山卓は、臨床心理士の向山和樹(栗山千明さん)とともに、心に生きづらさを抱える子供とその家族に寄り添う日々。一方、大学病院の研修医・遠野志保は、度重なるミスで教授から医師を諦めろと告げられ、失意の中、幼い頃よく訪れていた病院にたどり着く。
明らかに挙動不審な志保。教授でなくても、ちょっと医師は無理じゃないと思わせる松本さんの演技が絶妙。教授の言葉にショックを受け、子供時代に自分を温かく迎えてくれた佐山先生(風吹ジュンさん)の診療所に向かうのですが、すでに他界。跡を継いだのが甥の佐山でした。
初回は発達障害の母子2組がメイン。母親役を演じたのは、実力派の朝倉あきさんと星野真里さん。おまけに『コタローは1人暮らし』の名子役・川原瑛都さんも出ていて。泣かせる系のドラマとして安定感がありました。
冒頭、佐山が砂時計を使いながら歯磨きする様子や、計量カップで牛乳を注ぐなど、おやっ?と思わせておいて、志保を発達障害と診断したその佐山が、終盤に自らも発達障害であることを明かす展開。志保に医師になることを諦めないように説得。志保は佐山のもとで研修することになりました。
余談:23日放送の『鶴瓶の家族に乾杯』のゲストは、大河ドラマ『どうする家康』に主演中の嵐・松本潤さん。家康が生まれた愛知県岡崎市の旅。行く先々で、家康よりも「東海オンエア」の知名度が高いと聞いて、悔しい松本さん。直接会ってみたいと、探し回るのですが…。いや、面白かったです。
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