納得の「東京ドラマアウォード2020」

「東京ドラマアウォード2020」が発表されました。受賞したドラマはいずれも推していた作品ばかりで、納得の結果となりました。

「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに、優れたテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード」。ドラマの賞はいくつかありますが、回を重ねるごとに、この賞の重みが増してきているように思われます。

まずは連続ドラマ部門グランプリは大河ドラマ『いだてん』。低視聴率だとか、受信料の無駄だとか散々叩かれましたが、見続けた視聴者は知っています、この作品が大河ドラマ史上に残る傑作だと。

何度も訪れた「神回」、最終回の壮大な伏線回収。政府や業界主導の東京五輪PRのための大河ドラマではなく、個人や選手の立場から「それ、面白いの?面白くないの?」を問う皮肉も効いていました。脚本家・宮藤官九郎さんと同時代でよかった。「いだてん最高じゃんねぇ」。

次に『俺の話は長い』。生田斗真さんが主演男優賞、金子茂樹さんが脚本賞を受賞しました。挫折感から30代ニートを続ける屁理屈男と家族のホームコメディ。

何気ない日常の中で繰り広げられる会話劇だけで、圧倒的に面白い脚本がまず素晴らしく。そして表現する俳優陣も演技巧者ばかり。傑作。

ここからは端折って、主演女優賞が『凪のお暇』の黒木華さん、助演男優賞が『恋はつづくよどこまでも』の佐藤健さん、助演女優賞が『これは経費で落ちません!』の伊藤沙莉さん、演出賞は『グランメゾン東京』の塚原あゆ子さんと、どれも文句なし。

そうそう、主題歌賞はOfficial 髭男 dismの「I LOVE…」(『恋はつづくよどこまでも』主題歌)。また聴きたくなってきた。


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