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ドラマ日記『リコカツ』（初回）『生きるとか死ぬとか父親とか』（第2話）

あく

咲（北川景子さん）と紘一（永山瑛太さん）が、運命的な出会いからスピード婚するも、早々と離婚のための準備活動を始める『リコカツ』の初回。『あまちゃん』GMT47の大野いとさんの出番が結構ありました。

雪山で遭難した咲は、航空自衛隊の救難員・紘一と運命的な出会いを果たし、スピード婚。しかし、自由奔放な家庭で育った咲と、封建的な家庭で育った紘一は、価値観の違いから大ゲンカ！新婚早々“リコカツ”を始めることに。しかし、“リコカツ”していたのは咲と紘一だけでなく…。

メイン2人のほかに、両親たちも加わって、3組の離婚案件が並行して描かれ、そこに咲の元彼・紘一の同僚・咲の母の編集者・咲の父が知り合ったゴルフ教室の生徒などが絡んでくる模様。相関図が必要な複雑な案件。

価値観の違いを強調するためでしょうが、古いステレオタイプな自衛官をさらにデフォルメしたような永山さんのキャラが悪目立ちして、物語に没入できないのが残念。まあ、初回が過剰マックスで、今後は引き算でマイルド化するんでしょうけど。米津玄師さんの主題歌もハマっておらず、無駄遣い。

咲の子供時代が、前日『桜の塔』に引き続き稲垣来泉さん。相変わらず可愛い。紘一の同僚役の田辺桃子さんも『ゆるキャン△2』と掛け持ち。紘一の父役の酒向芳さんは、大河ドラマ『青天を衝け』の悪代官。咲の嫌な後輩を演じた武田玲奈さんの前クール『おじさまと猫』との落差よ。

脚本の泉澤陽子さん×プロデューサーの植田博樹さん作品というと、『安堂ロイド』（2013年）、『家族狩り』（2014年）、『IQ246』（2016年）…今回はどうなりますか。とりあえず、スピンオフドラマ『リコハイ‼』は面白い。なお、同時間帯のNHKドラマ『半径5メートル』は4月30日スタート。

独身で勝気な40半ばのトキコ（吉田羊さん）と、愛嬌はあるが破天荒な70代の父・蒲原哲也（國村隼さん）の愛憎物語『生きるとか死ぬとか父親とか』の第2話。

父からの提案で叔母（松金よね子さん）のお見舞いに行くことになったトキコ。独身を貫いた叔母は自分で用意したケアハウスに入居した。「外の空気が吸いたい」という願いをかなえるため、トキコはスーパーでの買い物に付き合う。しかし、スーパーから戻ると部屋には見知らぬ女の姿があり…。

体が不自由になった、かつてはバリバリ活躍していた叔母。そこに寄り添うトキコの細かい心遣いが、誰もが訪れる老いの切なさと共に沁みました。急転直下、亡くなる展開も、死とはそういうものだよなと。

毎回、映画的映像も楽しみで、細かいカット割りがあるかと思うと、長回しも。ただ、今回のラジオのシーンでは、リスナーの相談に対して、「使い道はないけど、ゴミじゃないっ」と感情がこみ上げる吉田さんの表情が素晴しかっただけに、スタッフの細かいカット割りがちょっと邪魔に感じました。


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