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映画日記『THE FIRST SLAM DUNK』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第17弾。今回は、12月3日公開のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。井上雄彦さんの大ヒットマンガ
『SLAM DUNK(スラムダンク)』を、井上さん自身が脚本・監督を務めてアニメ映画化。

バスケ漫画の金字塔などと評される同作ですが、自分はさほど思い入れはなく。バスケ漫画なら惣領冬実さんの『ボーイフレンド』推し。井上さんの作品なら、『バガボンド』『リアル』の方が好みという、『SLAM DUNK』に関しては浅い読者という立ち位置。

映画に関する事前情報もほぼなく。予告編を映画館で何度か見たのと、テレビアニメ版と声優が交代したことが、ネットニュースになっていたのを読んだぐらいで、ほぼ真っ新な状態で見ました。

以下、ネタバレあります。

原作・テレビアニメ版の主人公・桜木花道が所属する、神奈川県立湘北高校バスケ部がインターハイに出場。三連覇中の秋田県代表の山王工業高校との試合を縦糸に、湘北高校バスケ部のメンバーの一人である宮城リョータとその家族の物語が横糸(回想)として何度も入ってくる構成。

宮城という名字は沖縄に多いのですが、宮城リョータもまさに沖縄出身という設定。父が亡くなり、母と兄と妹の4人暮らし。兄はバスケに秀でていて、弟のリョータも兄に憧れ、バスケのテクニックを磨いている。しかし、家族にある出来事が起こって…。

家族の喪失と再生の物語を、スポーツ青春物の原作に巧みに取り入れることで、より深みのあるヒューマンドラマにもなっていて泣けます。地上戦のあった沖縄には「ガマ」と呼ばれる自然壕(洞窟)がありますが、そこでの兄と弟のシーンが、大きな伏線となっています。

試合シーンも二転三転、四転五転と飽きさせません。もちろん、安西先生のあの名言も登場。期待以上の面白さとカタルシス。原作漫画をちゃんと最後まで読もうと思いました。おススメ。

余談:Wikipediaの『SLAM DUNK』の記事を熟読。桜木花道がバスケ部に入った経緯を読んで、あらためて驚き。自分も同じような経験があり(笑)。ちなみに、我が家の姉弟も中学時代は皆バスケ部でした。



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