ドラマ日記『監察医 朝顔』(第11話)

法医学者の朝顔(上野樹里さん)が、さまざまな事件と遺体に向き合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の第11話。大じいじ役の柄本明さんが圧巻の演技でした。

つぐみ(加藤柚凪さん)を連れて浩之(柄本明さん)に会いに行った朝顔でしたが、平(時任三郎)の忘れっぽさが気になり。一方、桑原は(風間俊介さん)は、近くのトンネルで不気味な音がするとの通報を受け、巡回に行くのですが…というストーリー。

前シリーズが始まる時に、東日本大震災を正面から扱うということで話題となった本作。フジの月9枠ということで、心配の声もありましが、脚本や演出が丁寧、かつ誠実であったことから評価された側面も。

久しぶりに帰ってきた娘が津波に遭って死んで、自分だけが、のこのこ長い間無駄に生きてる。あの時、里子じゃなくて俺が死ねばよかったんだ。そう思わない日はないよ。返してくれ。里子を返してくれ。

今回の大じいじのセリフで、そんなことを思い出しました。今もそんな想いで苦しんでいる人もいるのかなと。にしても、柄本さんの、病状が進み、感情のコントロールが難しくなってきている演技がすごかったです。

前回予告で、トンネル崩落事故に巻き込まれたのでは?と心配された桑原はあっさり無事と判明。今回も予告詐欺(笑)。家を飛び出したつぐみ(加藤柚凪さん)も同じパターンかな。

今週も美幸(大竹しのぶさん)が“ザワザワ”要員。そういえば、映画版『後妻業の女』でしたね。平(時任三郎さん)も認知症が濃厚になってきましたし、シーズン2初回における、朝顔のセリフが思い出されます。

今日、普通に生活していることがどれだけ幸せなことか。そのことを私はちゃんと分かっていると思っていた。それなのに、この時の私は、まだ気づいていなかった。私たち家族に残された時間が、そう長くはないことを。


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