新ドラマ『ドクターホワイト』&『わげもん』&『妻、小学生になる。』

多くの人たちがテレビ番組を見る時間帯をかつては「ゴールデンタイム(19時~22時)」ということが多かったですが、近年は「プライムタイム(19時~23時)」が使用されることがほとんど。この2つの他に「全日(6時~24時)」があり、全てで視聴率首位を取ることは3冠と呼ばれています。

毎クールたくさんのドラマが量産されているとはいえ、プライムタイム帯のドラマ枠は限られており、大手事務所の主役級俳優で順繰りに回している印象もありますから、若手には中々狭き門。W主演ならまだしも、単独主演となるとなおさら。

そんなプライムタイム帯で、浜辺美波さんが単独初主演する『ドクターホワイト』が2022年1月期に放送決定。樹林伸の医療ミステリー小説が原作で、脚本は『SUITS/スーツ』シリーズの小峯裕之さん。

浜辺さんの連ドラ主演経歴を振り返ると、深夜ドラマ『咲-Saki-』(2016年)で初主演。『アリバイ崩し承ります』(2020年)は23時台。『私たちはどうかしている』&『タリオ 復讐代行の2人』(2020年)は共にプライムタイムでしたが、W主演でした。着実にキャリアアップしている印象。

豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜(浜辺さん)が、医師たちの診断を「それ、誤審です!」と覆して、患者の命を救っていく、新感覚の医療ミステリードラマ。

連ドラが大渋滞の土曜日。プライムタイムですと、日本テレビの夜10時台の枠が有名ですが、1975年から断続的に放送されてきたNHKの夜9時枠も目が離せません。

近年だけでも、『64(ロクヨン)』(2015年)、『トットてれび』(2016年)、『4号警備』『植木等とのぼせもん』(2017年)、『不惑のスクラム』(2018年)、『みかづき』『サギデカ』『少年寅次郎』(2019年)、『心の傷を癒すということ』(2020年)、『今ここにある危機とぼくの好感度について』『ひきこもり先生』(2021年)と傑作多数。

そんな土曜ドラマ枠で、本格時代劇『わげもん~長崎通訳異聞~』が来年1月8日からスタート。主演は、朝ドラ『おかえりモネ』でりょーちん役を演じ、高い評価を得た永瀬廉(King & Prince)さん。脚本は、『六番目の小夜子』や『アシガール』で知られる宮村優子さん。

1849年。通詞だった父の失踪の謎を追って長崎にやってきた青年・井嶋壮多(永瀬さん)。彼の周囲では、長崎ならではの密輸事件が起きる。そして、父の秘密を知る老通詞の死。壮多は仲間たちと共に真実に挑む。

日本を代表するベストセラー作家で、ミステリー界の巨匠と呼ばれる東野圭吾さんの出世作『秘密』。 1999年には、広末涼子さんと小林薫さんの共演で映画化。2007年には、志田未来さんと佐々木蔵之介さんの共演でドラマ化されました。

死んだ妻の魂が別の人格(小学生)に宿るという設定が似ている、村田椰融さんのマンガ『妻、小学生になる。』がドラマ化決定。2022年1月期の放送で、現在放送されている『最愛』と同じTBS金曜ドラマ枠。

主演は、大河ドラマ『青天を衝け』の平岡円四郎役も素晴らしかった堤真一さん。近年はあまりドラマに出ないので、連ドラ主演も『スーパーサラリーマン左江内氏』(2017年)以来。TBSに至っては、長澤まさみさん版『セーラー服と機関銃』(2006年)から16年ぶり。

脚本は、『忘却のサチコ』『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』の大島里美さん。オリジナル作だった『おカネの切れ目が恋のはじまり』が短縮版になって以来の登板かな。演出陣は『凪のお暇』と同じメンバーが揃っているようです。なお、文春報道では、亡妻役は石田ゆり子さんという話も。

突然の別れから10年。ある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子が親子を訪れる・・・。愛妻家の男(堤さん)と、妻(外見は小学生)、そして大人になりきれない娘の、ちょっと変わった3人による家族再生の物語。



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