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ドラマ日記 『夫婦円満レシピ』&『silent』&『孤独のグルメ』(初回)

志保(佐津川愛美さん)と浩介(千賀健永さん)は夫婦の営みが途絶え中。ある日、志保が康介から“夫婦交換”の提案を受ける、タブーに挑むラブストーリー&冒険物語『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』の初回。

ライターとして在宅で仕事をしながら一児の母として子育てをする志保。夫浩介はイケメンで、誰もが羨む夫婦であるが、実は夫との性生活に悩んでいた。娘のためにもう一人子どもが欲しいと望むも、浩介から「妻だけED」を告白される。

当初は猛反発していた志保でしたが、偶然編集者(Q本かよさん)から性的な記事を依頼され。見学だけという条件で同意。

夫婦交換サークル「ナイトアクアリウム」に足を踏み入れると、主催者の一人・祥子を演じる板谷由夏さんのマダム感。その夫・洋一郎(平岡祐太さん)はキザなジェントルマン風で、セリフなど少々胡散臭いところがコメディー色で、重いテーマを和ませます。

浩介が祥子とキスしているのを見てショックを受け、一旦は帰った志保でしたが、ママ友のちはる(柳ゆり菜さん)が実は経験者と知り、再度「ナイトアクアリウム」を訪れ、洋一郎と一線を越え。帰宅すると、嫉妬交じりで求め合った二人。浩介の「妻だけED」は回復。

設定からして、そうなるだろうなというストーリー。当初の目的は達成したわけですが、これからどう展開するのか。ママ友あたりも絡んできそうです。テーマとしてはかなり攻めていますが、下世話でありながらも下品にならない程度の匙加減なので、見やすい作品でした。

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の初回。

高校3年世の時、紬は想と同じクラスになる。幼馴染の湊斗(鈴鹿央士さん)の紹介もあり、二人は仲良くなり、愛おしいかけがえのない時間を過ごしていた。そんな二人でしたが、紬は想から一方的に別れを告げられてしまう。

高校時代の回想シーンがしっかりと描かれた第1話。実年齢の27歳の川口さんが、まだまだ制服に違和感なしということはさておき。二人がイヤホンで聞いたスピッツ「魔法のコトバ」の歌詞が、終盤の伏線。「ハチクロ(『ハチミツとクローバー』)」もセリフに出てきて、ファンとしては嬉しい。

現在は湊斗と付き合っている紬でしたが、駅で偶然に想を見かけ、追いかけますが返事がなく。さらに追う紬に、想は手話でこれまでの想いを吐露。手話がわからない紬は筆談を試みようとするのですが、想は「うるさい!」と。これまた高校時代のセリフが伏線に。

初々しい、幸せな高校時代をしっかり描いたからこそ、8年後の悲劇的な再会が際立つ展開。高校時代までは普通の生活をしていた中途失聴者の想が、声を出さないシーンにしたのは、声のコミュニケーションが出来なくなったという想の絶望を伝えるための、敢えての演出なのでしょう。

脚本はフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した生方美久さんのオリジナル。難病や障害を扱ったラブストーリーには名作が少なくありませんが、期待できそうな作品とみました。

輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重豊さん)が、営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描くグルメドキュメンタリードラマ『孤独のグルメseason10』の初回。

JR横浜線と京王相模原線が通る駅「橋本」。仕事でこの地を訪れた五郎は、依頼人である高原良樹(田渕章裕さん)に圧倒され、商談が進まず困り果ててしまう。疲れ果てた五郎だったが、それでも腹は減る。そんな時、遠くに食堂と書かれた大きな看板を発見する。

ストーリー的にはお決まりのパターンですが、それでもついつい見てしまう『孤独のグルメ』。松重さんはプライベートでは白髪ですが、本作ではしっかり黒髪に染め、井之頭五郎感を出してきます。

第1話では、神奈川県相模原市橋本の「牛肉のスタミナ炒め」と「ネギ玉」。さらに追加で「煮カツ」って、いつも思うんですが、59歳の松重さんには一品多過ぎるんじゃないかなと。まあ、ドラマの構成上、やってるんでしょうけどね。店の女将役で石田ひかりさんと何気に贅沢。

余談:今日の『あさイチ』ゲストに俳優の松尾諭さん(朝ドラ『ひよっこ』のバスの車掌役)。今夜から地上波初放送となる『拾われた男』の原作者であり、番宣というわけです。

主演は仲野太賀さん、共演に草彅剛さん。薬師丸ひろ子さんも出るので、仲野さんも出演した朝ドラ『あまちゃん』が思い出されます。評判がすこぶるいい作品なので、リアルタイムでじっくり楽しみます。


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