ドラマ日記『古見さんは、コミュ症です。』(初回)&『うきわ』(第5話)

ごく普通の男子高校生(増田貴久さん)とちょっと風変わりな女子高校生(池田エライザさん)とのふれあいを描く『古見さんは、コミュ症です。』の初回。黒板とチョークを使っての筆談シーンが秀逸でした。

高校1年生の只野仁人(増田さん)は、入学式の朝、美しい女子・古見硝子(池田さん)と出会う。緊張しながらも声を掛けてみる只野。ところが、返されたのはまさかの無言のリアクション。それには、なかなか打ち明けられない深い訳があって・・・。

当初は古見に嫌われたのではないかと心配した只野でしたが、放課後の教室に一人でいた古見と黒板で筆談する展開。最初は慎重に、やがて溢れ出す想いを次々に書き出す古見と、それを受け止める只野の会話(筆談)劇が、斬新。増田さんの普通ぶりと池田さんの繊細な表情だけの演技も見事でした。

一方、ややマンガ的なキャラクターとして、万場木(吉川愛さん)と片居(溝端淳平さん)も登場。どちらも高校デビューに失敗した感があり、今後古見や只野とどうつながっていくかも気になるところ。

誰もが感じたであろう、学校内での人付き合いの不安を描きながらも、全体として優しい世界観。前クールの『ひきこもり先生』とは真逆のトーンながら、これまた傑作の予感。aikoの主題歌「あたしたち」もハマっています。

社宅住まいの主婦・麻衣子(門脇麦)と、隣室の夫の上司・一(森山直太朗)による、ビターで切ないオトナのラブストーリー『うきわー友達以上、不倫未満ー』の第5話。

麻衣子の心ここにあらずの状態に、夫・拓也(大東駿介さん)は自身の不倫がバレたのでは?と動揺する。一方、麻衣子は一への思いが走り出してしまい…。ベランダで再会した夜、思わぬ行動に出る!

前回、手を握ってきた麻衣子に「なかったことにしよう」と告げる一。失恋にも似た感情となり、落ち込む麻衣子でしたが、その様子から自分の不倫バレを心配して、ドーナッツで歓心を買おうとする、拓也のあたふたぶりが可笑しい。

麻衣子と拓也の回想シーンも描かれ、常に受け身で結婚や転勤を受け入れてきた麻衣子。そんな麻衣子の性格を描いてからの、衝撃のベランダ壁越え。消極的な性格の麻衣子を突き動かす衝動が、より強く印象に残りました。次回予告を見たところでは、泥沼展開かな。




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