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除夜の鐘をつきたくて~京都年越しの旅

最近では「除夜の鐘」にクレームをつける人もいるそうですが、実家周辺にはなかった自分にとっては昔からの憧れでした。

『紅白歌合戦』から『ゆく年くる年』が定番だった7人家族の我が家。テレビから流れてくる除夜の鐘に、年越しの情緒を感じるのが常でした。

同居していた父が亡くなり、独り身の気楽さから、年末年始は旅に出ることも多くなりました。2013年の年末も京都府旅行へ。テーマは念願の「除夜の鐘をつく」。

昼過ぎに京都着。食事も兼ねて、京都の台所・錦市場へ。大晦日ということもあり、狭いアーケードは大混雑。地元の人たちの息遣いというか、年越し感が溢れていて。

除夜の鐘がつける時間まではホテルで『紅白歌合戦』。それから目指す報恩寺へ。事前の予約も整理券も要らないこじんまりとしたお寺で、地元の人たちが20名ほど並んでいました。

初めての除夜の鐘体験。東日本大震災からまだ2年だったあの時、世の寧静を祈りました。

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