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ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『ミステリと言う勿れ』&『恋せぬふたり』

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第10話。

平家の追討軍を退けた義時ら頼朝軍。後白河法皇(西田敏行さん)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健さん)は都を京へ戻すことを決断する。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯さん)は、義経(菅田将暉さん)からの助力を求める文を読むが、動きを見せない。

義経の自由奔放というか、傍若無人ぶりが際立つと共に、今後の頼朝との不和を予感させる回。平泉礼賛、兄・範頼の母は遊女発言、佐竹討伐時の戦術を巡る対立、そして政子(小池栄子さん)の膝枕(笑)。今回の義経はこういうキャラで突っ走るんですね。

一方、侍女として働き始めた八重(新垣結衣さん)を応援する義時の好意は周囲にバレバレ。その存在に気がついた亀(江口のりこさん)は、頼朝と一緒にいるところに食事を運ばせ、二人の仲を見せつけるマウント。まだ、政子は亀の存在に気がついていないのかな。

かつて身に覚えのない殺人容疑をかけられた大学生・久能整(菅田将暉さん)が、事件を解決する『ミステリと言う勿れ』の第10話。

整とライカ(門脇麦さん)が初めての初詣。神社から出ると、ライカは焼肉を食べようと整を誘い、焼肉店へ。店内をのぞくと、店主らしき浦部沢邦夫(堀部圭亮さん)と店員の沙也加(志田未来さん)がいて。

ライカが自分の存在を、解離性同一性障害の千夜子が生み出した別人格の一人だと語った今回。春から里親で暮らす小夜子のために、自分の存在を消すことを決めたライカ。同じ痛みを持つという整にかけた「整くんの痛みも、代わってあげられたらよかったな」の言葉が切ない。

一方、不審な様子の沙也加が発するメッセージを読み解いた整は警察に連絡。店主のフリをした強盗を逮捕することに成功。堀部さんは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で「あかにし」の吉右衛門を演じているので軽く混乱。まあ、菅田さんも『鎌倉殿の13人』からの連夜の登場ですが。

恋愛もセックスもわからない・したくない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女2人(岸井ゆきのさん&高橋一生さん)が始めた同居生活と、周囲への波紋を描くラブではないコメディ『恋せぬふたり』の第7話。

咲子(岸井さん)は高橋(高橋さん)との今後について話し合おうとするも、なかなか切り出せない。ある日、会社の企画のために高橋から野菜の雑誌を借りた咲子は、そこに載っていたイノファームの社長・猪塚遥(菊池亜希子さん)に会いに行く。

髙橋の過去が明らかになった今回。かつて遙とつき合い、子供を望み、結婚寸前まで行った高橋でしたが、最後の一歩を踏み出せず破局。遙との10年ぶりの再会と、高橋の動揺が繊細な演技で描かれました。菊池さんの登場で物語がグッと深化した感。

恐らく祖母にはカミングアウトしていなかった高橋。両親の代わりに自分を育ててくれた祖母のために、一度は結婚&子供をと考えたのでしょう。祖母&家という呪縛。いよいよ、来週最終回。咲子との関係の着地点はいかに。


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