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ドラマ日記『競争の番人』&『赤いナースコール』(初回)

天才で理屈っぽいひねくれ者の小勝負勉(坂口健太郎さん)と、実直で感情のままに行動する元刑事・白熊楓(杏さん)の二人による、公正取引委員会を舞台にした、凸凹バディのエンタメミステリー『競争の番人』の初回。同枠前クール『元彼の遺言状』は今ひとつでしたが、今回は当たりの予感。

刑事としてある事件を追っていた白熊楓は、犯人を目前で取り逃がしてしまい、それを問題視されて公正取引委員会への異動を命じられる。突然のことで動揺したまま公取委・第六審査(通称・ダイロク)へ赴いた白熊は、そこで小勝負勉らと出会う。

序盤、談合疑惑のある建設会社への立ち入り検査を通じて、強制力のない弱小官庁としての公取委の立ち位置が示されると共に、ダイロクメンバーのキャラクターが浮き彫りに。

その後、地方都市のホテル3社によるウエディング費用のカルテル疑惑に着手。その首謀者と目されているのが、ホテル天沢の天沢雲海(山本耕史さん)。いやあ、敵役の山本さんが実にいい。『シン・ウルトラマン』のメフィラス星人味もあり。初回メインゲストは大事ですね。

弱小官庁にできることはない、という天沢に「弱くても俺たちは戦います」と宣戦布告した小勝負。第2話へと続きます。白熊と小勝負のバディ、ダイロクのチーム感、強制力のない『HERO』という感じでしょうか。ラスボス役で、国土交通省事務次官の藤堂(小日向文世さん)にも期待。

事故を起こしたカップル(佐藤勝利さん)が病院に入院するも、「この病院、何かがおかしい!?」。そして、並行して病院の外で起こる連続殺人の謎。病院を舞台にした史上最恐ミステリー&ノンストップラブサスペンス『赤いナースコール』の初回。

春野翔太朗(佐藤さん)は恋人の三森アリサ(福本莉子さん)とドライブ中に事故に遭い、目を覚ますと病院のベッドの上にいた。激痛で身動きの取れない翔太朗は、担当医の石原祐二(板尾創路さん)にアリサの容態を問うが、お互い絶対安静のため会うのは少し待つようにと言われてしまう。

翔太朗が入院した313号室で同室となった患者役が、いわゆる個性派(演技派)俳優と言われる木村了・山本浩司・橋本淳・森田甘路・大水洋介(敬称略)で、病院への不信感や怯えといった雰囲気を上手く出しています。

一方、病院側ではベッキーが怖い(笑)。院長役の鹿賀丈史さんや担当医役の板尾さんはいかにも。21歳、新人ナース役で浅田美代子さんを配した理由は、今のところ不明。

夜中に、滝中(橋本さん)の手助けでアリサに会いに行った翔太朗でしたが、アリサは見つからない上に、何者かに襲われ。翌朝、病室で目を覚ましたところに、刑事(池田鉄洋さん)がやってきて。見つからない翔太朗のスマホを鳴らすと、ベッドの下から滝中の上半身だけの死体…初回なかなか。

蛇足:『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』が面白い。これまでの所、一つも外れなし。前後編だった「善良な市民同盟」もいい仕上がりでした。

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