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国内一次産業を支援したい

我が家は牛乳の消費量が多い方だ。
娘たちは牛乳を毎日飲むし、夫が1週間に一度大量に作るプリンは、家族全員に大人気。私も毎朝コーヒーに牛乳は欠かせない。

巷では輸入品の乳製品が溢れ返っているのに、北海道の酪農家が危機に瀕しているという記事を見て、改めて仕組まれた「食糧危機」の恐ろしさを感じた。

私は北海道生まれ。父が小樽市、母は札幌市出身。母が里帰り出産をして札幌市内の病院で生まれた。
祖父母が引っ越してくるまでは、毎年夏休み・冬休みは札幌で過ごすのが恒例だった。北海道は心の故郷だ。

日本全体の食糧自給率は、令和3年度で生産額ベースで63%とのこと。飼料は輸入に依存せざるを得ない状況にさせられているので、実質の自給率は63%の半分を切る惨憺たる状況なのではと推測する。

農林水産省HP 食料自給率の推移

北海道の豊かな土地に育まれた酪農の危機に焦りを感じる。政府が自国民の酪農家を助けず、海外の脱脂粉乳を買い続けるとは、狂気の沙汰だ。日本政府が外国の言いなりは今に始まったことではないが、コロナ騒動で拍車がかかっている。

ふと冷蔵庫を開けてみたら、今買い置きしていたカマンベールチーズはデンマーク製だった。意識して購入しないと食卓が外国産のもので埋め尽くされてしまう。

酪農家が毎日搾乳した牛乳を捨てているという一文を見て、いてもたってもいられなくなった。私も授乳していたからわかるが、牛乳は血液だ。身を削り生み出されたものだ。捨てざるを得ない酪農家の方も牛たちのことを考えると、心がつまる。

北海道の酪農家を支援できないか、酪農家が直売しているところを探してみるも、結局オンラインショップをやっているところはある程度大手だったり、現地販売のみのところが多い。

今日の私ができる最大限のこととして、個人で直販している農場のホームページを見つけて、乳製品をお取り寄せしてみた他、メルカリで農家の方から北海道産のお米を購入した。

もちろん、この問題は酪農だけの問題ではないし、北海道だけの問題ではない。日本各地の一次産業全体の問題だ。

私が支援したいのは、政府に守られない中小規模の生産者である。
まずは、月に数回は出先での直売やネット通販を通じて個人生産者の方から購入させていただこうと考えている。他にも方法がないか、考えながら行動していきたい。

「食糧危機」と言われながら、毎日残飯が大量に廃棄されている矛盾。いのちをいただくこと、自然の恵みへの感謝の気持ちが薄まっていることに危機感を感じる。
今こそ生産者と消費者が顔が見えるやりとりが大切なのではないか、と強く思う。

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