エンタメに救われた青年が1つのチームをつくるまで 〜アカツキ福岡の私色 〜
こんにちは、アカツキ福岡 採用担当の佐藤です。
『アカツキ福岡の私色』第7弾となる今回は、カスタマーエクスペリエンス(CX)統括リーダーとして活躍中の近見 優斗さんのインタビュー記事をお届けします。
新しいチームの立ち上げや、東京から福岡に拠点を変えてからの挑戦の数々をぜひご一読ください!
※今回の記事は、株式会社アカツキ CAPSブログより転載しています。
2016年8月にアルバイトとしてアカツキへ入社。その後4タイトルのカスタマーサポート業務を経て、正社員へとステップアップを果たす。現在は新規タイトルのリーダーを務めながら、CXチーム(顧客対応チーム)の統括リーダーを兼任している。
アカツキとの出会い、福岡への旅立ち
── 近見さんがゲーム業界を目指したきっかけを教えてください。
僕は昔、大学進学のお金を溜めつつ、浪人をしていました。浪人中とはいえ、生活はアルバイト漬けで、自分の弱さから目標にうまく集中することが出来ませんでした。
そんな中、身の回りでトラブルが続いたことがきっかけで、楽しそうに大学生活を送っている昔のクラスメイトたちと、自分をつい比較してしまいました。
それで、どうしようもない孤独感を感じてしまったんです。
誰にも相談出来ないまま、心が折れてしまい、最終的に家から出られなくなってしまいました。その時のことはあまりよく思い出せないのですが、2週間〜1ヶ月ぐらい引きこもっていたと思います。風呂も入らず、食事もろくにとらず、本当に極限状態に追い込まれてしまっていました。
そんな状態から前に進めたきっかけが、エンタメでした。
ゲームをしたり、映画を観たり、好きな曲を聴いたりして、物語や音楽からパワーをもらったんです。自分でも不思議なぐらい、気持ちが前向きになっていきました。
立ち直れたとき、僕はずっと大好きだったエンタメに関わる仕事がしたいと思うようになりました。
エンタメについて調べていた時、『ゲームづくりは死ぬほど大変だけど「すべてを捧げる覚悟」があれば成し遂げられる。』という言葉に出会い、とても熱い気持ちになりました。とてつもない熱量と本気の覚悟があれば、自分もゼロからチャレンジ出来るかもしれないと感銘を受けたのを覚えています。
僕は、ゲームは「物語・映像・音楽を、プレイヤー自身が能動的に体験する」エンタメだと思っています。プレイヤー自身がアクションを起こすからこそ、いっそう良い影響を人に与えて、前向きに変わるきっかけになると思うんです。僕はその中でも、より多くの人々に影響を与えることの出来るスマートフォンゲームに強く惹かれました。
僕がスマートフォンゲームの世界に飛び込んだのは、それが理由です。
── アカツキへ入社を決めた理由を聞かせてください。
数ある会社の中でも、自分がプレイしていて心惹かれるタイトルをリリースしていたのがアカツキで、アルバイトとして応募した僕の面接を担当してくれたのが、現在CAPSのGMを務めている安納さんでした。
当時僕はゲーム業界未経験だったので、面接で伝えられるのは自分の「熱量」「覚悟」だけでした。
相当荒削りだったと思います。
ですが安納さんは、僕の覚悟を正面から受け止めてくれました。そして安納さん自身も、仕事にかける熱量と覚悟を僕に伝えてくれました。
この会社であれば強い情熱を持って、ワクワクしながら働いていけると感じられたのが、入社を決めた理由です。内定の連絡が届いた時、すごくうれしくて、思わずガッツポーズしちゃいました(笑)
── 入社前と入社後でアカツキに対する印象が変わった部分はありますか?
入社前から大きく印象が揺らぐことはなかったです。特に情熱を持って働けるという部分は、イメージ通りでした。
入社後は、想像以上に温かい人が多く、いろいろなことを任せてもらいながら成長していける会社だと感じました。
また「なぜそれを行うのか?」といったWhyや、意義、意味をメンバーがしっかり意識していること、仕事の根底にある哲学や思想を重んじて、本質的な部分を常に大事にしていることも、入社後いろんな人と接する中で知ることが出来た部分です。
自分たちがものをつくる過程に関わる時も、ものを届けた先にも、ずっと変わらない情熱や想いを持って働ける環境だと思います。
── 福岡で新しいチームの立ち上げを行うことになった経緯を教えてください。
もともと東京でプロジェクト立ち上げに携わっていた頃から、カスタマーサポートでの丁寧な対応を通じ、より良い体験を提供出来ないかと試行錯誤を繰り返していました。
その中で、自分たちの理想にとても近いCX(カスタマーエクスペリエンス)という概念を知り、それをアカツキらしく実現出来ないかと話しあった結果、福岡の拠点設立に合わせて、現在のCXチームをつくることになったんです。
お客さまの心を動かし、ファンをつくることにフォーカスすることが、CXチームのミッションでした。僕自身も、東京から福岡へ向かい、チャレンジをすることを決めた転機ですね。
新しい場所での挑戦、苦悩…。これから目指す場所。
── 実際にチームの立ち上げに携わってみて、苦労したことはありますか?
強いて言うなら、何もないゼロの状態から1つ1つ、つくっていかなくてはならなかったことです。
自分たちはCXとして何を目指すのか。どうなったら成功なのか。そもそも、自分たちのCXとはどんなものなのか。チームをつくっていくために、抽象的な部分から深く、自分やメンバー、自分たちの関わる事業、世の中に向き合って考える必要がありました。
とても難しい問いだと思っています。 今でもより良いチームを目指す中で、日々考え続けていますね。
加えて、新しいことにチャレンジしている中であっても、成果をもたらし「CXとしての価値」を証明し続ける必要がありました。 挑戦中だから何も出来ない、というわけにはいかないと思うんです。
理想と現状とのギャップがとても大きかった時期でした。 取り組み始めた当初は、チームとしても個人としても、まるで何も進んでいないように思えて、力不足なんじゃないかと自責し、苦しむ日々を送っていました。
── プレッシャーを感じていたのでしょうか?
そうかもしれません。
理想を高く持っていた分、お客さまに届ける感動体験や、CXチームの組織づくりについて、どう成し遂げればベストなのかと思い悩むことは多かったです。
自分の成長もあまり感じられず、チームとしてのあり方にも悩む中、時間ばかりが過ぎていくようでした。
── その苦悩はどうやって乗り越えましたか?
どこまでも親身に寄り添ってくれるメンバー、仲間がいてくれたから、越えられた壁だと思います。そしてこの経験を通じて、精神面での成長を遂げることが出来ました。
福岡に来た頃は、理想と現実を比べて足りない部分を気にしてばかりだったんですが、今では、理想は意識しつつも、自分に出来ることを1つ1つ着実にこなしていけるようになりました。
いろいろな執着から少しずつ解放された感じです。
困難に直面した時も、目の前の壁を見るのではなく、その先に続く道を見て、一歩ずつ進むイメージを持てるようになりました。そうすることで、目の前の課題にワクワクする余裕も生まれました。
── CXチームが具体的にどんな仕事をしているのか教えてください。
僕たちの仕事は主に3つあります。
まず、自分たちの文章やお問い合わせ対応で、感動体験を届けて人の心を動かすこと。
次に、プロジェクトの中で最もお客さまに近いポジションとして、受け取った声をプロダクトの改善につなげること。
そして、世の中にもっと良い体験を届けるために、自分たち自身も輝ける組織づくりをすることです。自分たち自身もワクワクしながら、発信出来るチームでありたいです。
それが出来て初めて、人の心を動かす、最高の感動体験を届けられると思っています。
── CXチームとしての目標を教えてください。
現在、「CXが2030年に目指す姿」を作成しています。
目指したい方向や目指すべき姿を、リーダーだけでなく、メンバーみんなで一緒に作り上げられるように進めています。目指す方向に対して、メンバーの想いや考えも乗せながら、チームで本気で追いかけていけるものにしたいと考えています。そうすることで、小さなことでも1つずつ、チームで成功を積み重ねていきたいと思っています。
それから、これは個人の想いでもあるのですが、アカツキで創るエンターテインメントを最高の体験として届けるために課題解決を行う、お客さまに1番近いプロフェッショナルなチームをつくりたいと考えています。
自分たちの目指す世界に向かうために、それぞれの想いがのった事業の体験をより良く、より人々の心を動かす体験として届けられるよう、貢献出来るチームを目指します。
── 近見さん自身がこの先目指したいものや目標としているところはありますか?
エンタメを通じて、人の可能性を広げるきっかけをつくりたいと考えています。
例えばライブに行った人が、アーティストの言葉や楽曲、会場の熱量、強いパワーに触れて「明日はもっと頑張ろう」「自分も、もっとチャレンジしてみよう」と思えるようになる。
それってすごいことだと思うんです。
心が豊かになったり、自分が人生を通じて本当に目指したい姿に気付いたりする。そんな体験を、エンタメを通じて届けていきたいと思っています。僕自身が、かつてエンタメに救われています。誰かの人生を支える力、後押しする力が、エンタメにはあると思います。
── 近見さんの持つ責任感や、成し遂げようというエネルギーの原動力はなんですか?
原動力は、やっぱりエンタメがとにかく大好きなことと、誰かの喜ぶ顔が見たいというシンプルな情熱ですね。もしかすると、周りの仲間たち、自分と関わる人たちの笑顔が見たいだけなのかもしれません。 サプライズで感動してもらうように、誰かの心を動かして、喜んでもらうことが何より好きなんです。
例えば、1通のお問い合わせにしても、人の心を動かすような対応が出来れば、問い合わせをしてくださった方の人生に良い影響を与えられるかもしれない。 小さなことに見えるかもしれませんが、この積み重ねが、最高の体験づくりにつながっていくと考えてます。
一緒に働いてくれるチームメンバーに対しても、同じように情熱を持っています。
僕の理想のチーム像は、大きな仕事を成し遂げた時に「大変だったけどやりきってよかった」と、泣きながら笑いあえるような、みんなで一緒に熱く本気で課題へ取り組んでいけるチームです。
なのでこれからも、本気でぶつかりあって、お互い熱く、共に心を動かしあって進んでいきたいです。