寿陵余子

芥川龍之介とは方向性の違いにより解散しました。

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【SW9】映画観てきやした【ネタバレ注意】

久方振りです。昨晩、スターウォーズの映画観てきました。最新作です。ぬはははは。 幾つか喋りたい事があったのですが、何せネタバレにネタバレを重ねる事になりますので、こちらで。 アホの戯れ言アホの戯れ言やと思って聞き流してください。 なんか、あの、雑に言ったら2つのグループが戦ってたじゃないですか。でね、吉田松陰か誰かが「戦の勝敗は物資と、人員と、人員の戦闘意欲っぽいやつで決まるよ~~~」みたいな事言ってた気がするんですが、それ思い出しました。 いくら物資があっても、人手

    • 『宇治拾遺物語』「博打ノ子聟入ノ事」と三回化について

        「博打ノ子聟入ノ事」と三回化について 某大学 某学部 某学科  寿陵余子   はじめに  『宇治拾遺物語』(一)巻第九の八「博打ノ子聟入ノ事」(二)には、「三度までよべば、いらへつ。」(三)という文が出てくる。この三度という表現はプロップの三回化と何か関連があるのか気になった為、三回化とはどういったものなのか、プロップや『昔話の形態学』も含めて調べてみようと思った。 1章 プロップについて  そもそもプロップとはどのような人物なのかを調べる。「デジタル版 集英社世

      • 自己紹介

        自分語りは得意です。どのコミュニティーに属していようが、私に求められるキャラクターはある程度同じ傾向を示します。そうなれば、あとはそのキャラクターに徹するのみです。そうしているのが、私の知る限りでの模範解答です。何せ敵が減る。 でもまあ大概皆さんそんなもんでしょう。他人の前で素を晒しているようにしか見えない人でも、ある程度キャラ作ってるんですって。自意識ってのがあるんですもん。他人の目が気になる近代以降の人間。なんてな。 で、自己紹介です。ここでの「自己」は、演じるキャラ

        • 堀辰雄「風立ちぬ」考察

          こんにちは。『ナラトロジー入門』は一旦お休みです。今回は「風立ちぬ」について考察します。言うてもろくな事書けません。悪しからず。あ、あと、ネタがバレにバレまくっています。ネタバレ注意です。 「考察」なんて調子乗った事書きましたが、何せ形式が分からないので、とりあえずゼミのレポートの形式を模す事にします。   はじめに  堀辰雄「風立ちぬ」(1)の梗概を示します。ご存知の方も少なくないと思いますので、かなり端折ります。語り手の婚約者であり病に侵された節子が、やがて訪れる自

        【SW9】映画観てきやした【ネタバレ注意】

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ⑤

          久方振りに。 ソシュールの言語学①言葉と実質についてです。 ソシュール以前の論理学では、この世界に存在する何らかの「真実」をうつすのが言葉とされたそうです。世界に存在するモノひとつひとつに、言葉をラベリングしていくイメージですかね。 それに対してソシュールは、言語に先立つ実質の存在を否定しました。存在する事物や世界に言語で名前を付けるのではなく、言語によって世界を分けるのだそうです。語の意味は、他の語との関係によって決まる訳です。 あと、言語はシニフィアンとシニフィエ

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ⑤

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ④

          (珍しく)予告通り今回はプロップ、ブレモン、バルトについて「物語の時間」と「人物」の視点から比較します。 大丈夫ですか、飽きてませんか!!?私は半ば飽きてます( ˙-˙ )まあ飽きるまでお付き合いください。 物語の時間【プロップ】 時間は機能だそうです。ある機能から次の機能は、論理的必然性に従って派生してるんですって。そうして機能と機能が積み重なっていくのを時間と見做してるんですかね。 論理的必然性ってのは、物語における機能のペアの事です。例えば物語の中で

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ④

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ③

          今回はだいぶまとめやすい気がしてます!!!同時に、だいぶ長くなる気もしてます。飽きるまでお付き合い下さい。 初期ナラトロジー前回書いたプロップ、ブレモン、バルトいるじゃないですか、だいたいその3人についてです。それぞれどういう論を展開した人か書いてみますね。 【プロップ】 物語の背後にある"設計図"について書いてます。どういう組み立てで書いてあるんかなあ?みたいな。 で、この人、物語には「機能」があるよーって言いました。「機能」ってのは、物語の筋の展開に直接影響を及ぼ

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ③

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ②

          うっしゃあああああ今回から本気出す!!!!!!! 物語論、主要な人物とその著作まあこれもそんなに必要ではないかもしれませんが……。 まず、ウラジミール・プロップが『昔話の形態学』ってのを書きます。仔細は次回。 で、そこから派生したのがクロード・ブレモンなる方。更に派生してロラン・バルト。です。ここまでが初期ナラトロジーだそうです。 あ。ロラン・バルトは『物語の構造分析序説』だとか『作者の死』だとか、そんなんを書いてます。たぶん次回辺りで出てくるかと。知らんけど。 あ

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ②

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ①

          まとめてみようと思います。思いはすれど、何せまとめるのが下手なもので、まとまるか否かは運次第です。何卒。 あ、予告しておきます。次回から本気出す。 物語論めっちゃざっくりした流れほんまにざっくり書きます。とりあえず意味分からへんと思うので流して頂ければ幸甚。 まずはじめに、アリストテレス『詩学』ってやつがありました。そこから派生して、ロシアでフォルマリズムってやつができたらしいです。フォルマリズムは恐らく別途補足します。覚えてたら。 そのフォルマリズムって考え方をフラ

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ①

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ

          とりあえずまとめてみます。 先に断言しておきますが、私如きのまとめ読むより橋本陽介さんの『ナラトロジー入門』読んだ方が、絶っっっ対分かりやすいです。間違いない(;´༎ຶٹ༎ຶ`)URL貼っておきますね……!https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E5%85%A5%E9%96%80%E2%80%95%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%83%E3

          橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ