橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ④
(珍しく)予告通り今回はプロップ、ブレモン、バルトについて「物語の時間」と「人物」の視点から比較します。
大丈夫ですか、飽きてませんか!!?私は半ば飽きてます( ˙-˙ )まあ飽きるまでお付き合いください。
物語の時間
【プロップ】
時間は機能だそうです。ある機能から次の機能は、論理的必然性に従って派生してるんですって。そうして機能と機能が積み重なっていくのを時間と見做してるんですかね。
論理的必然性ってのは、物語における機能のペアの事です。例えば物語の中では、「◯◯をするな(禁止)」と言われたらそれを破りがち(違反)だそうです。その「禁止」と「違反」が機能のペア、論理的必然性です。
【ブレモン】
なんかねー、登場人物は常に次の選択に迫られてるんですって。で、論理的に有り得る選択肢のうち一つが実現する事を時間と見做すのがブレモンだそうです。
この人、選択大好きヒューマンですね。
【バルト】
おおお。この方「時間は実在しない」とか言い出しましたよ。物語には論理的な選択の連続しかなくて、時間は実在しないんですって。
ちなみに。選択を迫られる瞬間については「物語の危機」って読んでたらしいです。ここでの危機はsecare切る、分割するって意味があるそうです。筋の分かれ目ですね。ねねね。
人物
人物についてどう捉えていたのか書きます。
【プロップ】
人物は機能を行うだけであり、あくまでもその役割のみ重視します。
【ブレモン】
その各々が別のパースペクティヴ(視点)を持つが故に、プロップよりも人物を重視します。
【バルト】
お久し振りです『物語の構造分析序説』、ここで言及されてます。バルト、「物語行為(narration)」レベルで登場人物を扱う事を提案しました。物語行為ってのは、割とそのままなんですが、その物語を語る行為そのものを指す……と思う……詳しくはジュネットが書いてるんですが、バルトとジュネットを一緒にして良いものか……まぁでもかなり近い感じの人やから良いか。たぶん!
「物語は必ず誰かが語っていると考える」
あーーーーーーー。ジュネット感すごいです。もう一緒でいいんじゃないでしょうか。似たようなもんでしょう。知らんけど。
わくわくしてきた所で、一旦やめます。長々と失礼しました。