橋本陽介『ナラトロジー入門』まとめ⑤

久方振りに。

ソシュールの言語学①

言葉と実質についてです。

ソシュール以前の論理学では、この世界に存在する何らかの「真実」をうつすのが言葉とされたそうです。世界に存在するモノひとつひとつに、言葉をラベリングしていくイメージですかね。

それに対してソシュールは、言語に先立つ実質の存在を否定しました。存在する事物や世界に言語で名前を付けるのではなく、言語によって世界を分けるのだそうです。語の意味は、他の語との関係によって決まる訳です。

あと、言語はシニフィアンとシニフィエの恣意的結合からなる記号であるとも言及したそうです。

シニフィアンとシニフィエについて書きます。

例えば信号機、あれは赤で止まりますが、言ってしまえば止まるときの色は赤じゃなくても良かった訳じゃないですか。細かい諸事情は置いといて。赤自体に止まれの意味はないのに、我々は赤信号で止まりますよね。この場合、「赤」がシニフィアンで「止まる」がシニフィエになります。で、そのシニフィアンとシニフィエは、恣意的に結合するんですって。まあそうですよね。前述の通り、赤に止まるの意味はないんですもん。意を恣にしていると言えるでしょう!で、そんな記号論的な文学理論では、ある内容(シニフィエ)をどう表すか(シニフィアン)の関係が問題になるそうです。はい。

ソシュールの言語学②

ソシュールは言語を構造的に捉えたんですって。ここで言う「構造」ってのは、さまざまな物事が他の物事と作り上げるネットワークを指します。

で、その「言語を構造的に捉えた」ってやつです。例えば類義語、対義語。これらを相対するものとせず、対義語は類義語の仲間であり、同じネットワークにありながらある一点においてのみ異なるものと考える。そんな感じの事です。

……っていうのがえらい昔の話で、ここで物語論との関連をまとめます。

【ソシュールの言語学とナラトロジーまとめ】
①ソシュールは言語を構造的に捉えた
②1960仏ソシュールの影響のもと構造主義が流行
③ソシュールの言語学がヤコブソンを通じて露フォルマリズムに影響
④フォルマリズムの構造分析が流行、一連の研究をトドロフが「ナラトロジー」と名付けた

ソシュールの言語学③

はぁぁぁぁ書けねえ!!!!!この項目に関してはほんまに書けへん!!!!!!ラングとパロールについてです。何故書けないかって。私がこれらを完全に理解できていない為です。

とにかく書きます。

ソシュールが言ってるのは、個々の発話主体(パロール、parole)によって特定の集団で共有される言語(ラング、langue)が形成されるという事です。

例えば、ら抜き言葉ってあるじゃないですか。中学高校の論述問題なんかでやると減点食らうアレです。

でね、(本当に誤用なのかは置いといて)誤用とされるら抜き言葉ですが、日常で使ったって然程気に留めないでしょう。

もともとは、個人単位での誤用だったのに、なんやかんや言うて一般的に使われるようになったりする。それが個々の発話主体(パロール、parole)によって特定の集団で共有される言語(ラング、langue)が形成されるという事です。

……お分かり頂けましたか?私は分かりません。


長くなりました。では。