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「共生社会の実現」に貢献したいと思う個人的な理由

今年、僕が心を熱くしたパラリンピックとWEリーグの共通点は、共生社会の実現を目指しているということ。共生社会とは、互いの違いを理解し多様性を認め合うことで一人一人が主役になれる、そんな社会を指すものと理解しています。

東京2020大会組織委員会の橋本会長によるパラリンピック閉会式スピーチは、何回読み返しても素晴らしいものでした。

「パラリンピアンの躍動は、私たちに届けられたメッセージです。その姿に、多くの人がここから何かを始めようと思いました。私たちはたくさんの気付きと、自らを見つめ、未来を創造する力をいただきました。変化は気付きから始まります。互いの違いを認め、支え合い、いかなる差別も障壁もない、多様性と調和が実現した未来を必ず、つくる。この決意が社会の変革の契機となることを誓い、私たちは、さらに歩みを進めます」(日刊スポーツから引用)

また、WEリーグ初代チェアの岡島喜久子さんが開幕戦に登場し、リーグの開幕を宣言した言葉はとても力強かったです。

「日本のジェンダー平等を前に進める覚悟のリーグ。世界一の女子サッカーと、世界一の女性コミュニティの実現に向けて、そして多様な生き方と夢が生まれる社会を目指して、皆が主人公になるためのステージとなる」

「共生社会の実現」に貢献したいと思う個人的な理由

自分が何故ここまで心を惹かれ共感しているのか。少し考えてみれば答えは簡単でした。僕自身、優等生ではなくどちらかというと変わっている異端児(言い過ぎ?笑)だったにもかかわらず、今の会社の社長やこれまでの上司たちが僕の特徴を認めて尊重してくれたことにありました。短所を埋めずに補い合い、それぞれの長所を認め、発揮させてくれるスタンスであったこと。これには本当に感謝しかありません。

そんな僕も今、個性が強い部下たちに対して、個を立たせ、強みを最大限伸ばしていくことで活躍させたいという方針をとっています。個性が強いからこそ反発し合うこともあるのですが、互いを理解し、認め合うことで結束しまとまりを作っていく。そのために、僕自身がハブとなり、様々なコミュニケーションの機会を作って取り組み続けていきたい所存です。

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相手を理解し認めることの本質とは

これについて考えてみたところ、一旦の仮説として「自分の思っている普通の壁」を取り払う想像力ではないかと思いました。「あの人はおかしい」「理解できない」「普通では考えられない」と思ってしまう原因は、自分の中にある「普通の壁」にあるのではないかと思うのです。

何を隠そう僕自身もこれまでとても思い込みの強い、狭い世界の人間だったと自己認識しているからこそ、そこを課題視し向き合っています。

その「自分が思っている普通の壁」とは、自分の知っている世界や、自分が見えている景色から作られているものであり、自分が知らない・見えていない・想像できていない状況や世界があることを理解していさえすれば、その壁を認識できるし、なくすこともできるはずです。それによってフラットに相手を知り、理解し、受け入れることができる。受け入れられれば、手を取り協力し、共生できる。

そのために、一人一人にフォーカスして、その人の独自のストーリーを伝えることで、理解と共感を呼ぶこと。ここに向けて、僕は自分の仕事と個人の活動を通して貢献できると信じています。(ああ、とても整理できた..スッキリ!)

パラアスリートが気づいた大切なことにハッとした

パラアスリートが、人生をかけて挑んだ東京大会を経て発した言葉に何度もハッとしたのですが、やっぱりその中にありました。

「選手村では健常者の方が少ないことが普通だった。普通とは何かを考え直した」水泳・山田美幸選手

パラリンピック日本選手として史上最年少でのメダリストとなった水泳の山田美幸選手。今大会に参加し、選手村や会場で世界の選手と接することで障がいに対する意識や新たな気づきを聞かれた際の言葉。自分の見えていることや知っている世界が普通ではないのだと教えてくれた一言でした。

これを聞いて、あらためて「普通に考えて〜」や「〜であるべき」というマインドや言葉で自分の想像の範疇の普通を他人に押し付けてはいけない、と自戒したのでした。

以上。自分の整理のためにも書き出してみましたが、言語化できたことをとても嬉しく思い、共生社会の実現に貢献できるように日々励んでいきます。

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