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飲み会がなくても職種や場所関係なく活発にコミュニケーションできる理由

ウミトロンでBiz・HR・広報など諸々を担当してます、あこてぃすです。

最近入社したエンジニアメンバーに「最近入社したメンバーも含め、職種関係なく仲がすごく良いですね!前は社員数約50人の会社だったけど、エンジニアのチーム内でしかあまり話さなかったよ」と言われました。

ウミトロンはシンガポールと日本オフィス合わせ、ようやく10月に20人を超えたばかり。もちろん、まだ人数が少ないため人柄も仕事内容も把握しやすく馴染みやすい、という理由はあるかもしれないですが、ウミトロンは日本とシンガポールでオフィスが別れている上に、飲み会や行事系も全然ない。正直、メンバーは全員個性的でキャラクターもバラバラ。でも、入社後数週間立たずにカルチャーに馴染み、職種を超えて自然とコミュニケーションし、信頼関係を着々と築けているように思います。

ということで、私が考える、社員間のコミュニケーションがうまくいっている要因を、1)採用、2)オンボーディング、3)組織、4)施策・取り組み、5)その他自然発生的なこと、に分けて書き出してみようと思います。

1)採用

・ミッション・カルチャーフィットした候補者だけを採用

ウミトロンの選考では、必ずボードメンバー3人全員と面接し、3人とも一緒に働きたいと思った人しか採用していません。その採用基準として一番重要視しているのが、ウミトロンのミッションへの共感、カルチャーフィットです。いくら、非常に優れたスキル・経験がありそれがウミトロンにフィットする場合であっても、ミッション・カルチャーにフィットしないと判断した場合には採用しないことを徹底しています。この採用基準が守られているからこそ、入社したメンバーが自然と「ミッションに向かって共に働く仲間であること」を認識し、既存のメンバーが醸し出すカルチャーにも自然と居心地の良さを感じ、馴染みやすくなっていると思います。

・既存メンバーにはないスキル・経験・知識がある候補者を採用

ウミトロンHPの採用情報では、「100人よりも1人の逸材を」と唄っています。コンパクトなチームで、それぞれ自発・有機的にプロジェクトを推進する体制を築くためにも、今のメンバーにはないスキル・経験・知識を持っていて補完しあえるか、プロジェクトを加速させることができるか、といった観点を大事にしています。その結果、入社するメンバーがそれぞれ個性的であり、みんな違ってみんな良い(すごい)状態、リスペクトし合える関係に自然となっているのではないかと思います。

・リファラルが多い

2019年11月末時点のメンバー(除くボード)のリファラル数は、9人/18人。半分がリファラルです。リファラル入社だと、自分のことをよく知っている人が社内にいる分打ち解けやすく、また自分の素を出しやすくなります。

2)オンボーディング

・1 on ALL

新しいメンバーが入社した日から大体2~3日以内に、既存メンバー全員との1on1を設定し、これまでのキャリアと各々の担当業務について話す時間を作っています。特に、リファラル採用でない場合は、社内に誰も知っている人がおらず、面接官以外のメンバーがどんな雰囲気かもわからずに不安に感じることが多いです。1onALLによってアイスブレイクができ、誰に相談したらいいのかが最初にわかるだけでも安心できます。ただ、社員が増えると何十人ものメンバーと1on1するのは大変なので、最近は近しい業務や同じPJのメンバー同士で1on2にしました。今後も要検討。

・自己紹介プレゼンテーション(英語)

英語の練習もかねて始まった取り組み。新しいメンバーが入社して1~2週間以内に、新メンバーによる自己紹介プレゼンを英語で10分程度行ってもらっています。故郷の話、学生時代、研究、これまでのキャリア、趣味などを話す人が多いです。多様なバックグラウンドを持つメンバーがジョインするため、一人一人とても個性的で非常に面白く、プレゼン中は笑いや「すごい!面白い!」といったコメントが絶えません。このプレゼンが自己開示のきっかけとなり、かつ既存メンバーとしても話しかけるネタが増えるため、社員間の距離がグッと近くなっているように思います。

・Welcome lunch

みんながいろんな意味で楽しみにしているのが、このWelcome lunchです。入社日(出張でメンバーが全然オフィスにいない場合は入社日に近い日)に寿司など出前をとって入社をお祝いします。生魚が苦手、わさび抜きにしてほしいなどのご要望は、入社前に私までこっそり教えてください笑。

3)組織

・階層や部署がないフラットな組織

メンバー間での階層や、部署というものがウミトロンには存在せず、プロジェクトベースで働いています。各プロジェクトのプロマネがオーナーシップは持ちますが、年齢や役職に関係なくアイデアを出し、意見を伝え、質問し、相談しています。また、意思決定プロセスも特に決まっていません。経営上意思決定が必要なことや、大きなお金が絡むことに関してはもちろんボードメンバーが意思決定しますが、それ以外は基本的にプロマネが意思決定して実行する、もしくはメンバー同士で相談し実行しています。階層や部署がなく、裁量が自分たちにあることで、自分の職務範囲を気にすることなく、有機的に意見を出し合い、助け合うカルチャーが形成されているように思います。

・国内外の出張にいろんなメンバーの組み合わせで行く

誰がどこにいつまで行っているのか把握できないくらい笑、ウミトロンでは国内外の出張が本当に多くなってきています。出張はビジネスサイドが行くイメージを持つ人が多いと思いますが、ウミトロンの出張はビジネスに加えてソフトウェアエンジニア、ハードウェアエンジニアも一緒に行くことが多いです。実際に現場を見て、生産者からの声を聞き、どのようなプロダクトなら課題が解決できるのか、インサイトを得て開発に活かすためです。養殖の現場は空港から2~3時間車移動を伴うなど遠方が多く、その間必然的に雑談から真面目な話まで、いろんな会話をします。道の駅で一緒にご飯を食べたり、時には温泉に入ったり?と、共に過ごす中で、自然とチームビルディングになっています。

4)施策・取り組み

・席替え

月に1度、CTOがサクッと作ってくれたスペシャル席替えシステムによるSheet Shuffle(席替え)をやっています。私が入社した当初は職種ごとで席が別れていたのですが、UMI合宿(後述)内で「ソフトウェアエンジニア・ハードウェアエンジニア・ビジネスチームでどのように連携してプロジェクトを進めていくか」意見を出し合った時に、エンジニアから提案があがったものです。大きなディスプレイや様々な部品などが机にあるメンバーも多いため、20人が一斉に席替えすると結構カオスになります。。。ただ、個人的には、新しい席の人とちょっとした雑談が生まれて話すようになったり、エンジニアにわからないことを聞きやすくなったりと、仕事上でもコミュニケーション上でも助かっており、楽しみにしていることの一つだったりします。

・Google hangout付けっ放し

シンガポール・日本オフィス両方に大きなモニターを用意し、出社〜退社まで、Google hagoutを付けっ放しにしています。ミーティングだけでなく、手を降って「お疲れさま!」や「ちょっと話したいから、あの人呼んできて〜!」など、コミュニケーションをしています。たまに出張メンバーもhangoutで合流し、エクストリームな感じになります。

・フリーコーヒーフリースナック

社内にネスカフェドルチェがあり、Amazon定期便でドルチェグストを定期注文しています。加えて、社内にいるお菓子大臣(通称)がスナックを選定、定期的に注文しています。ちなみによく注文されるお菓子は、ベビースター、茎わかめ、ロータスクッキー。ちょっと一息入れたい時に給湯室に立ち寄り、そこで会話が弾むことも。ブラジル人のメンバーが、本場のブラジル豆でドリップコーヒーを入れてくれることもあります。

・UMI合宿

年に1回、シンガポール・日本のメンバー全員で1泊2日で実施している合宿。ちなみに去年は八景島シーパラダイス内の宿泊施設で開催し、プロジェクトの進め方や水産養殖の課題の洗い出しなど、ボードが用意した様々なテーマでディスカッションしました。テーマ毎にチームもシャッフルしたので、ほぼ全員のメンバーと話したと思います。ちなみに、日本語が話せないメンバーもいるため、発表は全て英語。UMI合宿は、人によってはEnglish boot campとも言えそうです笑。

5)その他自然発生的なこと

・共感、感謝、受容から会話がスタートする

誰かが自分の意見や考えを伝えた・提案した・報告した時の最初の反応が、「いいっすね!」「提案・共有ありがとうございます!」「なるほど・確かに」であることが非常に多いです。特に入社して間もない時や、あまり関わりがない人に対して何か発言する時は、大なり小なりアクションに勇気が必要。その時の最初の反応が上記であり、それを相互に自然に実践し合えている状態であると、非常に安心し率直なコミュニケーションがしやすくなると感じています。

・みんなでランチ

13時近くなると、#akasaka-lunchというSlackチャンネルに、誰かが「おなかすいた」とつぶやき、hungryなメンバー全員でランチに行きます。赤坂・六本木一丁目・溜池山王付近のお店にその日の気分で向かいます。最近はメンバーが増えてきたため、「蕎麦行く人〜」「サク飯〜」などグループに別れてランチすることも多くなりました。いろんなメンバーとランチに行って話すことも、自然と仲が深まる要因になっています。

・Slackでの雑談やスタンプが賑やか

以前書いたSlackスタンプに関するnoteがあるため割愛しますが、この記事の時からさらにスタンプのバリエーションが増え、動くスタンプが登場するなどどんどんパワーアップしています笑。忙しい中でも、オフィスが違っても、気軽にコミュニケーションが取れる最強のツールだと思います。

・言語の壁を超える

日本語が話せないメンバーがいる時のミーティングやSlackは、基本的に全て英語です。英語がネイティブ並みには話せないメンバーも複数いるのですが、英語で何か発言することが恥ずかしいとか、間違えたらどうしようと思うことが徐々になくなってきているように思います。慣れももちろんあります。ですが、言語の壁を超えてメンバー同士仲が深まっているのは、こちらが一生懸命拙い英語で何か伝えようとすると、英語しか話せないメンバーも意図を汲み取り、傾聴しながら会話を続けてくれるおかげだと思います。


以上、書き出してみましたが、あくまで個人的な考えですので、もっと他にもあるかもしれません。また、今後組織が大きくなるにつれ、コミュニケーションには大なり小なり課題が出てくる面もあるでしょう。上記に挙げた項目もどんどんアップデートし、施策も考えていきたいと思います。

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