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チケットの一枚 1

※いつもより、長め記事ですので、お時間がある時にどうぞ(^^)
あ、投稿後、追記の追記あり、です(^^;)








一度でいいから、観てみたいなぁ・・・。

と、思うものがたくさんある。っていうか、ありすぎる。今までは「観たい」と思っていても、思うだけで通り過ぎていく方が多かった。それは、さながら思春期の片思いのようであり、長い長い編成の貨物列車が通り過ぎていくが如くだった。

ところが、時々、ふと、こう思うときがある。
「どうしても観たい!」
もう、いったんそう思い始めたら止まらない。そう、昔スキー場で妹を乗せたソリが、初心者コースのなだらかな坂を何故か猛スピードで下っていき、そのまま停まっていた車の下をくぐっていったぐらい、止まらない。

いつもは、こう思ったら、ほぼほぼ一人で動くのだが、なんだか今回は一人で行くのもなぁ〜と思って、辺りを見回すと…いた。ちょうどいいところに、ちょうどいい人が座っていた。
「ねえねえ、ムロさん観に行かない?」
「ムロさん?…ムロツヨシ?」
「そうそう。太宰府天満宮に来るらしいんよ。太宰府天満宮でお芝居とか、観る機会ってないけん、観てみたいやん。行こうよ!」
「行くのはいいんやけどさ…」
行く気満々の私は、この時は、あまり気乗りしてなかった旦那に声をかけ、チケットを取ったのであった。

4月22日(金)19時開演。初日。

観たいと思っていたものの1つだった『muro式.がくげいかい』。ムロさんをテレビで見ていていいなと思っていたし、muro式もいつかは観てみたいと、ずっと思っていて、今回タイミングがピタリと合ったのだ。
私がまず取ったチケットは、日曜夜公演のチケットだった。旦那と行くなら、今は日曜しか時間が合わなかったからだ。

だがしかし、ネットを見てたら、まだチケットが少しある模様。初日があるな…。初日も観てみたいな…。取れるかな…。取れたら行こうかな…。と思って、ポチポチしたら、取れた!いや、取った!

初めての屋外公演。何をどう用意していいか見当がつかず、とりあえずまあ夜じっと座ってるわけだから、と思い、ジャンパーと膝掛けとカイロを大きめのバッグに詰め込んで準備完了。後は頑張って仕事して定時ダッシュするのみだ。

こうして迎えた初日。検温して、消毒して、受付テントに入ると、カイロが配られてるではないですか。もう、ここからmuro式の、いや、ムロさんの優しさ、気遣いを感じて感動した。

初日は、初めてのムロさん、ヨーロッパ企画の永野宗典さん、本多力さん、とてもキラキラしていた西野凪沙さん、そして、muro式スタッフさんたちが生み出す世界にもう釘付け。
まだ大阪公演があるので、詳しい感想は控えますが、とにかく楽しくて楽しくて、乗り気でない旦那を日曜に連れて来るのがとても楽しみになった。

4月24日(日)19時開演。

この日は、一番最初に取っていたチケットの公演日。
仕事帰りではなかったので、開場の数時間前に太宰府入りして、開場まで、境内をゆっくり堪能し、梅ヶ枝餅を堪能し、お抹茶を堪能し、いざ会場へ。

開演までの1時間も、舞台を眺めてるだけでもワクワクが止まらない。
前説としてムロさんが登場して、場を盛り上げる。すごい話術。そして、もうとにかく楽しい!

お芝居が終わった後は、muro式の観客限定で、夜の本殿へ参拝することができた。本殿へと続く道は、灯籠で照らされており、太宰府天満宮の夜間拝観なんて、何十年ぶりだろう?年賀参拝ぐらいしか夜の参拝はないよね?と旦那と話しながら、参拝。

撮った!

2回目だったにも関わらず、興奮冷めやらぬまま帰宅して、この日のチケットと、開演前に配られたカイロ、終演後、受付テントで配られていたmuro式のマスク、そして、カーテンコールで「買わないでくださいっ」とあれだけ言われていたのに買ってしまったブランケットをぱちり。

「どうだった?」
「うん、楽しかったよ」
「でしょでしょ?」
旦那といろいろ感想を語り合って、いやマジで楽しかった〜、明日から仕事頑張るぞ〜と思いながら、寝て、翌朝、仕事へと向かった。

ところが。
仕事中もあの楽しさが頭から離れない。昼休みにネットチェックすると、今日の夜公演、当日券若干ありの文字が…。行くだけ行ってみよう!

開演直前に到着すると、当日券売場には、10数人ほどの列。これはちょっと厳しいな、と思ってたら、やっぱり当日券ゲットできず。後ろ髪を引かれながら、まだ開いていた本殿を参拝して、太宰府天満宮を後にした。

4月26日(火)19時開演。太宰府千穐楽。

この日は朝から雨。なんなら、風も吹いていて、台風がきたかとおもうぐらい昼間は荒れた。なので、この日の昼の部は公演中止だったが、急遽チケットを持ってる人限定で屋内トークショーが行われた模様。ムロさん、どこまで気遣いの人なんだろう。

そうして、仕事を定時であがって、またネットチェックする。また「当日券」の文字が…。というか、それを見た瞬間に、車を太宰府へ向けて走らせていたのは言うまでもない。

また開演直前に会場へ着くと、昨日の当日券売り場に行列はない。雨だけど、さすがに千穐楽だから、もう売り切れたかと思いながら、受付のお姉さんに聞いてみる。
「あの…当日券、まだ、ありますか?」
「当日券、ありますよ」
「一枚くださいっ!」
やった!また観れる!

雨が降りしきる中、席に着いてバッグを雨から守ろうと、大きな防水できるエコバッグにもそもそ入れていたら、隣の席の方が「これ、どうぞ」と言って、透明の大きなビニール袋を一枚分けてくださった。このビニール袋に荷物を全部入れたら、地面に直置きできるよ、と。客席も温かく、素敵だ。

千穐楽公演は、ひたすら雨だった。昼間より弱まっていたとはいえ、公演中は激しく降る時間もあったが、もうその雨すらも演出の1つのように思えた。

終演後のカーテンコールは、ムロさんも涙ぐんでおり、西野さんは涙が溢れていた。私も心の中で涙を流しながら、めちゃくちゃ感動したし、またmuro式を観に来よう、そう強く思うのであった。

最後に。この記事を最後まで読んでくださった関西の皆さま。大阪公演のチケットが、まだあるそうですよ。可能な方は検討をオススメします(^^)

ムロさんの、muro式の優しさ、
心にぐぐっと染みました。




追記
「まえせつのひと」が、数分だけ写真撮ってもいいよと言っていたので、たくさんぱちりしてきました。少しブレてますが…(^^;)

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看板には、てるてるぼうず。

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空を見上げれば、鯉のぼり。

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終演後の本殿参拝。

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そして、千穐楽帰りの雨の参道も素敵でした。

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音楽も最高です!大好きな東京スカパラダイスオーケストラ!


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