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病気の一枚 37

2022年6月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)も始まった。

そして、2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、少し症状は軽くなってきた。それでも、腕を休ませながらの勤務。今は本格的に仕事復帰している。

今月は愚痴ってます。。。

その仕事なのですが。

まあ、変わらず仕事をしているのだが、仕事復帰して数ヶ月後に部署異動があり、新たな環境で新たな一歩を踏み出した。と思っていた。と思うことが、今月に入って少し増えた。

ガン細胞を除去して、また病気以前の生活が送れるように、いろんな薬やいろんな人、いろんなモノにバックアップしてもらいながら、仕事に復帰した。そして、会社から出される選択肢に考え、とまどい、自分なりに飲み込んで、その選択肢の答えを出し続けていた。

でも、今日はちょっとがんばらないといけないぞ、と思う時に限って、リンパ浮腫の右脇の下が痛かったり、手術痕の傷が疼いて、うっ・・・と思うことが今月は多かったように思う。そして、呼吸を整えようと深呼吸した回数も多かったように思う。

今の自分にできることって・・・。

会社に相談できる人がいるので、思いきって話をしてみた。ちょっと今は、心がしんどい、と。そうしたら、心療内科通院を勧められた。うん、まあ、そうなるよね。

仕事以外の時間は、腕がきつくなることはあっても、心がしんどくなることはあまりない。リアルの生活では、思いっきりお出かけしたり、noteでこんなふうに想いを吐き出してるのに、仕事が始まると、しんどい。

これ以上薬は飲みたくないなと思って、心療内科通院については、考え中だが、まあ一度は行くかなと思っている。が、もう少しそっとじっくり自分の中で考えたい。

撮った。

そう。今ちょうど、ある乳がん先輩のnoterさんからお勧めいただいたリンパ浮腫についての本を読んでいる途中である。この本の話については、また読み終わってから、語りたいと思っている。

そう。仕事のことを考えていたら、病院でもらったパンフレットや自分で本屋や図書館へ行って見て選んで買った本を読み直していた。

診察室に入って、先生と再会した。再会するなり、先生が早口で話を切り出した。「この前は検査お疲れ様でした。で、検査の結果なんだけど、乳がん、悪性腫瘍ね。で、これからのことなんだけど」いや、先生待って!え・・・先生、今なんとおっしゃいました?「乳がん。悪性の腫瘍ね。で、とにかく治療の作戦を立てたいから、いくつか検査をするんで・・・」

あこはるか「病気の一枚 1」より

そう。こんなふうに、さらっと告知されて渡される緑色の冊子から治療生活が始まり、抗がん剤治療中に手にとったピンクリボンのお宿の冊子に「いつかまた温泉に入るぞ」と抗がん剤治療に立ち向かう勇気をもらい、そして仕事復帰をどうするか考えていた時にもらった「がんと仕事のQ&A」という冊子。

ただ、私の場合、リンパ節切除の影響で右腕がむくんでいたので、療養中もずっと腕を保湿して、休憩させながら生活していた。この腕で果たして仕事ができるのだろうか?不安といえば不安だが、主治医の先生いわく。「やってみなきゃ分かんないでしょ」

あこはるか「病気の一枚 13より」

冊子や本を読みながら、主治医の先生の言葉を思い出したり、がんの先輩の話を聞いたり、読んだりすることがある。読んでいて夜が更けていく、そんな日もたまにある。

でも、そんな日々でもいいかなと、今これを書いていて、そう思った。また、その思いが変わることもあるかもしれないけど、まあ、ぼちぼちと、できることからするということには変わりはない。

リンパ浮腫と付き合い始めて丸2年になりました。
無理なく付き合っていきたい、ね。




追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら36もご覧ください。



いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、現在に至ります。


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