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病気の一枚 36

2022年5月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。
私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。
特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)も始まった。

そして、2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、少し症状は軽くなってきた。それでも、腕を休ませながらの勤務。今は本格的に仕事復帰している。

今月は、乳がんの話とそれ以外の薬の話を書いてたら、長くなりました…なので、よかったら、お時間がある時にでも…(^^;)

抗がん剤治療が終わって2年。

髪の毛はもう、美容室で自由自在にカットしてもらえるぐらい伸びた。肩まで伸びた。横と後ろは…前髪は、生え際がなかなか生えてこず、美容師さんに、あれやこれやしてもらって、前髪を作ってもらっている。でも、やっぱり全体的に伸びるスピードは遅いような気がする。

リンパ浮腫は、相変わらずで、右の脇の下に痺れの塊があるし、指先もたまにピリピリするときがある。仕方ない。しゃあない。うまく付き合っていくしかない。

お薬なのですが…。

いま乳がんの治療としては「タモキシフェン」という薬を1日1回飲んでいる。飲み忘れてはいけない。そんな生活があと数ヶ月で2年経とうとしている。

しかし、飲んでいる薬は、実はこれだけではない。
抗うつ剤と睡眠導入剤も飲んでいる。これらは、乳がんが発覚する随分前に、うつ病になった時からであり、一時期は飲まなくてもいいぐらいになっていたのだが、乳がん発覚前後からまた飲み始めていた。

撮った。

いま飲んでいる薬は、乳がんのホルモン療法の「タモキシフェン」、note内の同じ病気仲間の間では「タモさん」と呼ばれている。
副作用はいろいろあるが、飲み始めた頃は、ほてりの症状が強く出ていたように思うが、それは今でも少しだけあるのかなと思う。

他には、吐き気や発疹、無月経、月経異常などなどあるが、生理はもう抗がん剤治療を始めてからずっと止まったまま、もう2年も止まったままである。
吐き気はあまりなく、発疹は、たまに小さな点ができてるのがそうなのかなと思うが、しばらくしたら消えるので、問題ないかなと思っている。

抗うつ剤は「エチゾラム」を1日3回飲んでいる。乳腺外科の先生が、精神的に不安定になることも多いだろうからと、飲むことを続けている。
同じ理由で睡眠導入剤も飲んでいる。こちらは、今まで3回ほど薬が変わり、今は「フルトニラゼパム」を寝る前にごくりと。まあ、仕事で考え事とかがあっても、これを飲むと割とすぐ眠れるので、今の私には、これがどうやら合ってるようだ。

ちなみに。
抗うつ剤と睡眠導入剤は30日分ずつ出してもらっているので、乳腺外科とは別に、1ヶ月に一度、かかりつけの内科へ通院している。

今月は歯医者とセットで内科へ通院。

そう、今月は銀歯が取れたので、歯医者で治療した後に内科へ行ったのだが…。

実は、私、なぜか歯医者が大好きなのである。どんなにギュイーンとされようと、どんなに麻酔注射をされようと、全然怖くないのである。採血やCTなどの造影剤の注射は、めちゃくちゃ大嫌いなのに、歯医者では平気なのである。私の七不思議の1つだ。

で、この日は歯医者で治療をしてもらっていると、あまり聞いたことがない歌が流れてきたのだ。歯医者のBGMは、だいたい癒やし系のオルゴールサウンドだと思っていたのだが、なぜか歌がながれてきたのだ。
『せーいっぱいを〜 せーいっぱいを〜 わか〜ってくれて〜 ありがとう〜♪』
麻酔を打たれながら、なんだか、この歌詞にも心を打たれた。今月に入って仕事のストレスが半端なかったから、何かこう、じーんとくるものがあったのかなと思いながら…。

その後、内科へ定期薬を貰いに行った。診察で先生と話をする。私の乳がんのしこりの痛みに、速攻で乳腺外科を紹介してくださった先生だ。毎月私の様子を診て、リンパ浮腫の腕も診てくださる。

そうして、診察が終わったあと、薬を貰いに薬局へ。いつもなら、「何かお変わりないですか?」などと軽く会話をして薬を受け取るのだが、この日初めて出会った年配の男性の薬剤師さんは、ちょっと違っていた。
「薬が変わったようですが、どんな感じですか?」と聞かれたので、私が乳がんで治療を受けている話をすると、そこから、自分の身内のがんの体験談も含めて、いろんな話をしてくれた。時間にして30分弱ぐらいはあったかもしれない。とにかく親身になって話をしてくださった。私にとっては、珍しい薬剤師さんとの出会いだった。
その薬剤師さんが言ったセリフが、その時ストレスで弱っていた私に深く突き刺さった。あらためて言われると、じーんときてしまった。そっか…。

「ガンになったのは悪いことではないですよ。
あなたは何も悪くない」



追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら35もご覧ください。


いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、現在に至ります。


記事を書くための栄養源にします(^^;)