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180602 かぜ、東京駅、等身大のアイドル

嫌な感じのゆめをみて起きた。
結構眠ったはずなのに、なんとなく身体がだるく熱っぽい。木曜日に夜更かししたのがだめだったか。

研究室で日付を越すのはしばらくやめにして、帰りが遅くなった日の日記は本当に簡単なものにしよう、などと反省。

かぜぐすりを飲んで身体をごまかし、塾講師のアルバイトへ。
生徒が退屈そうにしている場合、たいていは「意味が分からなくって思考停止」状態なのだけれど、たまに「簡単すぎて思考停止」状態のことがある。めずらしく今日は後者に出会った。

日清・日露戦争あたりの政治状況や、明治期の文化を学んでいた中3の男の子。テストが近く、問題集をやっていたのだけれど、ほとんど全問正解。おそらくもう教科書に書いてあることはほとんど理解して暗記してしまったのだろう。とても退屈そうにしていた。

そこで、丸つけが終わるたび、身近なところからつなげてもう一歩踏み込んだ話をする。
「内村鑑三がキリスト教指導者になった」背景にはあのクラーク博士が関わっているんだよ、とか、「ジョサイア・コンドル」から学んだ人のひとりに東京駅を設計した辰野金吾という人がいるんだよ(そして小樽にも彼が設計した建築があるよ)、とか。
想像以上に目をきらきらさせながら聞いてくれて、こっちも嬉しかった。

午後。研究室へ行き、研究のために文献を読もうとするものの、早々に力尽きる。毎日2時間ぐらいずつ進めていきたいところなのだけれど、まあ仕方ない。諦めて本を読んだ。

夕方から、学生演劇を見に行く。劇団しろちゃんの『I am a GIRL!!!』。

マオ、17歳、アイドル。
変わっていく皆。変わらない私。
だって、ずっと、とか、永遠、とか、ないじゃん。
「劇団しろちゃん」公式ホームページ

おもわず笑ったところ、演技に引き込まれたところ、演出が面白かったところ。断片的にいいなと思ったところはたくさんあったのだけれど、どうしてもストーリーの終着地点が安易すぎやしないか、と思ってしまう。

完成度や技術の問題ではなくて、おそらく好みの問題なのだろう。なんだか『レディ・プレイヤー1』を観たあとと同じような気分。
せっかく画面の中や舞台の上に非日常的な虚構を立ち上げているのに、等身大のいまここの日常へ収束する(ようにみえる)ストーリーは、なんだかもったいなく感じてしまう。断片的な面白さがたくさんあっただけ、余計に。

日常を非日常へと転覆させる、あるいは、非日常を日常へと引きずりこむ、そんな表現に飢えている。

#日記 #エッセイ #アルバイト #建築 #演劇 #映画

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