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タスク管理ツール比較

タスクとはなんぞや?とか、プロジェクト管理って?とか難しいこと抜きで、ここは仮に、タスクを管理するツールとして、単純に「TODO」管理を重視するものと「プロジェクト」管理を重視するものに分けて、機能の高低で分類してみました。もちろん私の独断と偏見です。

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「タスク」って「TODO」じゃないの?という迷路にも入ってくるし、「TODO」を管理できるツールが高機能になるとプロジェクト管理ができるんじゃないの?という迷路にも入ってくるし、たしかにそのへんのMECEじゃないと思うけど、TODO管理のツールとプロジェクト管理のツールは、目的自体がちょっと違う感じがするので、1軸に切り出して分類したかんじです。

定義

TODO管理なのかPJT管理なのか?は、タスク同士の依存関係と全体スケジュールを計画・管理できるツールかどうか?で分けました。
高機能とシンプルは、そのまま、いろんな要求に答えられるか?ということです。(低機能って書くと感じ悪いなとおもって「シンプル」にしました。)概ね価格と比例します。

各ツールの特徴

●backlog

「プロジェクト管理」ツールとして国内でメジャーだと思うんですが、
プロジェクトを管理するにはちょっと機能が足りない。
TODO管理にはtoo much感がありつつ、プロジェクト管理ツールとしてはあまり機能しないので、座標上のど真ん中に置きました。
TODOが管理できればいいんだけど、プロジェクトメンバーが多くてリーズナブルなツールを探してるんだよね、という会社さんに向いているかも。

いいところ
・何人増えても大丈夫!アカウント数に関わらず固定料金
・日本の会社なので日本語サポート充実

残念なところ
・プロジェクト管理ツールを謳っているのに、タスクの依存関係を作れない
(先行タスク・後続タスクがどれだか紐付けられないし、日にちも手入力が必要)
・ガントチャートの絞り込み・並べ替え機能が弱い

●Trello

「カンバン」ビューを浸透させたツールじゃないでしょうか。
シンプルにTODO管理をするなら、必要十分な感じがしますが、
使用目的を限定していない(つまりTrello自身はTODO管理ツールとは謳っていない)ので、使い方には工夫が必要。用途にあわせて様々なプラグインがあります。

いいところ
・基本の機能はずっと無料!
・ツールって言うかただの付箋なので、TODO管理以外にも使える
(たとえばブレストの記録とか)
・カンバンビューのとっつきやすさ

残念なところ
・タスクの親子関係(サブタスク)は作れない

●Jooto

見た目は、Torelloにガントチャートをくっつけたようなツール。
ガントチャートがあるのにタスクの依存関係が作れない、という点では、backlogとも似ていると言えるとおもいます。
アカウント毎の課金なので、backlogと違って小規模の組織で、ある程度のTODO管理ができればOKという用途に。

いいところ
・ガントチャートが、細かすぎず、見やすい気がする
・Trelloより安いのに、サブタスクが作れる

残念なところ
・サブタスクは、担当者はつけられるけど詳細のメモなどは入れられない
・せっかくガントチャートがあるけど、依存関係を作れないので、プロジェクト管理には使いにくい

●todoist

これぞ、TODOリスト!という見た目、機能。シンプル。
わかりきったTODOをガシガシ片付けていくのにぴったり。
片付いたのか、片付いてないのかがわかれば十分、という用途向けなので、
量をこなすタイプの業務をチームでシェアする場合や、個人に向いてるかな、とおもいます。

いいところ
・「ガシガシ片付けていく」に特化しているので、リストが消し込まれていくとと褒めてくれたりする
・サブタスクも作れる
・「インボックス」という、とりあえずTODOを入れておくエリアがある
思いついたときに入れておいて、あとから各プロジェクトに移動させられるのが便利

残念なところ
なし!TODO管理としては全く文句無い気がします
強いて言うなら、カンバンビューもあったら素敵だったかなぁ
カード動かしてる間にそんなの消し込んじゃって!っていう思想も感じます

●Bizer team

Todoistが個人のTODO管理をベースに、チームでも使えるようになっているのと比べると、こちらはチームで行うタスク管理に特化しています。
プロセスを可視化して、改善につなげるという思想があるので、1つ1つのタスクの流れが見やすいインターフェースと、稼働時間を記録する欄があります。

いいところ
・タスク毎のプロセスが見渡しやすく、順番を入れ替えたりしやすい

残念なところ
・機能の割にお高い
稼働記録以外のことはほとんどTodoistでできるのに、価格が3倍以上
・スタンプ機能が無い
・スマホアプリが無い
・チームで行うワークフロー管理が前提なのに「先行タスクが完了したら通知」みたいなことができない

ここまで、どちらかというとTODO管理寄りだと私が思うのツールをご紹介しました。
残り2つは、プロジェクト管理に特化しているツールです。

●Asana

かわいらしい見た目でありながら、タスクの依存関係・サブタスク・タイムラインなど、しっかりとプロジェクト管理の機能が盛り込まれています。
ガントチャートを社外関係者と共有する必要が無く、チーム内でだいたいわかってればOK、リスケも柔軟に、というタイプのプロジェクトには良いのではないでしょうか。

いいところ
・Wrikeと比べると料金プランが柔軟
・無料のゲストアカウントでも十分な操作が可能(外部リソースとの連携でむやみに有料アカウントが増えない)
・「タイムライン」上に付箋を貼る感覚の直感的操作でタスクを追加できる
・「ボードビュー」のリストの名前を自由に決められる(一般的には「進行中」「完了」とか固定されている)

残念なところ
・ガントチャートが無い
タイムラインが似た役割を果たすけど、やっぱり違う・・・
インスタガントという別アプリと連携させてガントチャートだけそちらで操作する羽目になる
・タスクを手入力で追加する際、デフォルトでは期日しか入れられず、開始日を入れるために、「開始日を入れる」というボタンを押さないと欄が表示されない
・サブタスクをタイムラインに表示させるためにタスク上で「プロジェクトに追加する」を押すという1操作必要
(これが便利というひともいるかも?)
・日本語サポートが手薄

●Wrike

プロジェクト管理ツールとして必要な機能は全部載っかっているのではないでしょうか。多機能なので、あれもできるこれもできると書き出すと長くなるので省略。
今回比較しなかったけれど、MS Projectとかでがっつりプロジェクト設計して管理していたひとにもある程度満足できる機能がありながら、基本機能は不慣れなメンバーも直感的に利用できるようになってると思います。

いいところ
高機能なので書き切れないけど・・・
・プロジェクトのほかに「フォルダ」という機能があって、複数のプロジェクトを1つのフォルダにまとめておくことができる
・タスクの開始日を制約することができるので、依存関係にかかわらず、「この日にやる」と決められたタスクのスタート日を固定できる
・あるタスクやマイルストーンから○日前に開始、などという設定ができる
・日本語対応のチャットサポートがある

残念なところ
・有料プランの一番安いものだと5アカウント刻み、15アカウントまでしか利用できず、その上のプランは倍以上の価格になる

まとめ

一般的に、座標で整理すると真ん中あたりにくるものが価格と機能のバランスが取れていてお買い得、と言うことになることが多いと思います(そして実際、backlogは多くの企業で使われている印象)が、
こと、タスクを管理するという文脈においては、目的と思想がはっきりしている、端っこに振れたツールのほうがいいなというのが私の結論です。
TODOを管理できればいいならTodoist、プロジェクトを設計・管理するならWrike。個人的には、Wrikeの料金プランがもう少し弾力を持ってくれるといいなというところです。

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2020年10月↓こちらの記事も投稿しました。
リモートワークにオススメ プロジェクト管理ツール3選

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