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結果はいかに!?介護・福祉の就活イベントが終了しました!

若手に向けに話してと呼ばれた合説に、若者の求職者は1人もいなかった”なんて挑発的な記事を書き、人生初めて軽く“バズる”という体験をし、自分で自分を追い込むかのように迎えた7/22船橋の介護・福祉の就活イベント『PORT』。

ご報告が遅くなりましたが結果から先にお伝えすると、参加者は40名足らず。。目標としていた去年の64名越えには届きませんでした。あんなブログ書いたからには、目標を大幅に越える…なんて報告をしたかったのですが、残念ながらかっこいい結果には至りませんでした。まあ秋本もっと頑張れよということで、結果は重く受け止め、精進したいと思います。

がっかりさせてしまったり、内心笑っている、そんな方もいるかもしれないのですが、ただ、1つ言いたいのがめちゃめちゃ楽しかったということ。次だ次ー!くらいの気持ち(イベントに限らず)でいるので、今後も是非お力を貸していただけたら嬉しいです。

余談ですが、前回のブログはたくさんの方がシェアしてくださって8000view以上ありました。(驚)いろんな反応があったのですが、嬉しかったのは、具体的に力になりたいというもの。他業界の方からなんか一緒にできないかとご連絡いただき、面白い企画を進めていたり、先日も当日は取材できないんだけど力になりたいと某テレビ局の方がオフィスに遊びにきてくださり取材もしてくださることになりました。
ちなみに当日の様子はこちらから動画をご覧いただけます。

集客は決して上手く言ったとは口が裂けても言えないけれど、盛り上がっている雰囲気は動画で感じてもらえたのではないかと思います。もっとこの機会を学生さんに体感して欲しかったと思えるほど、企画自体は自信があるものでした。今日はどんなイベントだったのか、企画内容と企画背景に触れてみたいと思います。

介護業界において「合説=企業ブース」スタイルは限界かも?

合同就職説明会のメインコンテンツは紛れもなく、出展企業だと思うのですが、主催ではなく委託という立場において合同就職説明会のプロデュースがとても難しいと感じるのは、メインコンテンツである出展企業は、企画提案の時点ではまだ決まっていないのです。

ただ合説と言われると、なんとなく企業ブースをつくればそれっぽくはなる気がしますが、それは企業ブースが魅力的である、その企業に採用力があるという前提がある場合に限ると私は思っています。

とある学生向けの合説で、おじさま1人で来られている出展企業がありました。ブースの前を通る人に声をかけるでもなく、ただ座っているそのブースには、誰も着席することはなく…。。

失礼ながらもイベントをつくる側としては非常に興味があり(笑)、お話を伺うことにしました。施設のことや働くスタッフのこと、聞けば熱い思いを持たれているのに、全くそのことさえも伝えられていない…。(なんで伝えないんやー(笑)と思ったけど、企画側としてはこのおじさまをどうしたら伝える意欲や効果的な伝え方ができるようになるイベントにできるのかという視点をもらえたのでとても良かった)

さらに話をしている中で衝撃的だったのは、「自社の若手はまだこんな場には連れて来れない」と言っていたことです。若手を採用したいのに、自社の若手に対する評価の低さに、ものすごく矛盾を感じてモヤモヤしました。

さらに、この合説に参加した学生が企業ブースを回った平均の数は2.2学生にとって合説は多くの企業に触れ、自分の視野を広げたり、自分の価値観にあった企業を見つける有益な機会であるにも関わらず、全く活かせていない状況にありました

これには色々な要因があると思います。例えば、そもそも主体的に探さなくても就職できる超売手市場の業界であることや、積極的に情報収集するタイプの学生ばかりではないこと、また名の知れた法人ばかりではなくどこから話を聞けば良いかわからなかったり、1度座ると30分捕まってしまい次のを聞きに行く気力がなくなる。。。

イベント内容大公開!

そんな現状への違和感や、船橋の行政や事業者さんの思いを聞く中で生まれたのが「PORT」という新しい合同就職説明会のカタチ。

※企画は使えそうだったら、是非使ってください。(その際は是非やってみてどうだったか教えてください)

入り口でまず目に飛び込んでくるのは、たくさん並んだカード。このカードにはグループワークの番号と、なんだか番号に運命を感じてしまうメッセージが添えられています。

開始後、早速グループワーク!と思いきや、今回は初めの1時間、学生と出展法人とに別れて、学生は職業選択において大切にしたい自分の軸を見つめる時間に。

売手市場であるがゆえに、自分を見つめなくても就職できてしまう現状…。でも人の人生に向き合う仕事に就く「私」がどう生きたいかに向き合う“就活”という時間は、これから働く学生さんにとって、とても大切なのではないかと思い、この時間を設けました。

ワークショップを通じて自分の職業選択において大切にしたい軸と、なぜそれを大切にしたいのかを学生さん同士の対話を通じて深めていき、私だけの航海マップの完成!これでようやく法人の人と話す準備ができました。

ちなみに学生が自己分析を行う間、出展法人さんも自社の魅力を見つめ、どう伝えるのかを考える時間をとりました。(とっても真剣に聞いてくださっていました)

恐らく合説でこういった時間を取るのは異例だと思いますが、介護事業者は人事や採用担当の専任がいない場合が多く、管理者が採用を兼務している状況であったり、普段は現場で働いているスタッフが参加してくださっているケースも多い、つまりは採用のプロばかりではないということです。なので、この場を有効に使って頂くためのレクチャーの時間を設けました。

ちなみに、、当日学んですぐに実践できることは限られているので、出展企業のみなさんには任意で事前勉強会を開かせていただきました。(「新卒採用勉強会講師 私」というだけの情報しかお伝えしていなかったのに、出展法人の半数以上が申し込みをしてくださる(!)という熱意の高さに感激!)

いかに合同就職説明会を母集団形成につなげるかという話だけでなく、今の新卒採用の動向などの基礎的なお話から、各社の採用戦略を見つめて頂く時間にしました。

この勉強会には行政の方も参加をしてくださり、「採用にたずさわっていない素人にもわかりやすかった!まるで法人の気持ちになれて、モチベーションがあがりました。」と絶賛してくださり、(すでに船橋の行政さんとても素敵なのですが)行政が法人を理解するにも良い機会だったんだなと気づかされました。

脱線しましたが・・・、学生・法人の準備ができたところで、入り口で選んだカードの番号の席に座ってグループワークスタート!ここでは法人2社と、学生1〜3名(参加者数によって変化)でグループワークを行います。今回は20分×3セット行いました。(参加人数によっても異なりますが、法人さんは6〜12人の学生と会えるようになっています)

グループワークでは、「えんたくん」という、人の足に乗せないと自立できない円卓(ただの丸いダンボール)を使いました。このダンボールが優れもので、円卓を作る際に自然にコミュニケーションが生まれ、足の上に乗せないといけないので、自然に距離が近づき、話しやすい環境を手助けしてくれるのです。ちなみに「えんたくん」という商品があるので、興味ある方はぜひ!w

ここで先ほどの自分が大切にしたい価値観が記された航海マップが大活躍。例えば、給料のことなど普段はちょっと聞きづらい点も「航海マップを見せるだけ」で聞きたいことを後押ししてくれたり、法人側も最初から学生が大切にしたい価値観を知れるので、それに合わせて自社のPRをすることができました。

また、法人同士の情報交換や交流の機会になって嬉しいといった声も頂きました。

イベントラストはフリータイム。学生さんはグループワークで気になった法人のより詳しい情報を自由に聞きにいくことができます。

グループワークではほぼ各法人同じ数の学生と会っている状況ですが、パネルに訪れる人数は大きく異なります。今回は最低2名〜15名まで差がありました。ただ座っているだけの合説であれば「今回も人少なかったね」と運営側だけの責任になりがちな気がしますが、「どうやったら興味持ってもらえるんだろうね」「来年度はもっと頑張りたい」と採用活動への意欲を持って帰っていただけたのではないかと思います。

私たちとしてはイベント委託業者としてというよりは、この機会を通じてどう人材確保や介護業界がより良くなることに貢献できるかを微力ながら考えながら関わらせて頂いています。今回で船橋市とご一緒させて頂くのは3回目なのですが、採用サイトやパンフレットなど明らかに昨年より力を入れている法人さんが増えていて、とても嬉しく思いました。

もちろんイベントに関わるだけでできているとは思いませんが、市の人材確保のためには、事業者の採用力をあげることは欠かせないと思っているからです。

おわりに、このイベント開催にあたり大変多くの肩のお力添えを頂きました。改めてこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

また、よろしくお願いします。笑

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