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『進撃の巨人』de心理学②


 こんな地獄だと分かっていたら
 選ばなかった


進んだ先に希望があると思うから
それを頼りに人は先へ進もうと
思うのだろうけれど。

そうはいかないのが現実でしょう。


進み続けた先に何があるのかは
進んでみなければ分からないからです。


でも。

安寧に身を委ねるだけの人生を選ぶ
その氣がない者が
調査兵団を選んでいるのだろう
と思うのですよね。


壁の中にいれば最低限安全は担保されているし
幸せに生きてはいかれる。
ほどほどだとしても。

だから、疑問も知識も力も要らない。

生きてさえいればたとえ不自由であろうと
生きることができるのだから。


多くの人民がそうして安寧に甘んじる中では、
特に調査兵団は奇異な人種の集まりと
映るのかしらね。

揶揄され批判を投げつけられている。


ただ生きることを選ぶことこそが正しい、と
言いたいのかもしれない。


調査兵団は挑戦と変化の象徴です。
それも毎度、命をかけている。

失っても失っても立ち上がり
進むことを選ぶんだ。


一口に言って、カッコいい。


若者からすれば
安定を指向する大人たちと比べて
彼らのあり方は断然カッコよく
映るのじゃないかなぁ。

夢を持ち、未来を待ち焦がれて憧れて
何かを成し遂げようと足掻くのが
若者というものだしね。


自由を求めて壁の外へ出てゆく。
その先が地獄であろうと

信じる方へゆく。


 何を選んでも結果は誰にも分からない
 だからせいぜい自分の納得する方を選べ


それこそ物事の本質だろうと
わたしは思うのです。


結果が分からなくても
選択するときは必ずやってきて
結果が分かっているとしても
自分が納得しなければ
その先ずっと後悔に苛まれるでしょう。


結局、
いまここの自分自身が納得する方を選んで
選んだら腹を括って進む

それ以外にないということです。


日常においてそれを意識しているなら
少なくとも、他者から受け取るもののみで
自分が納得するか否か判断するようにはなる、
と思うのですよね。


自分自身が納得していれば
他者がどうであろうと無関係でいられる、
きっと。


自分の正当性を証明しなくても
何かを否定し罵らなくても
信じたいものを信じられる。


そういうもんだろうと思うから。


 何が本当に正しいか
 そんなことは分からない
 
 お前は本当に間違っていたのか


リヴァイ兵長が言うことに
いちいち本質をみてしまう。

それが彼のカッコよさだとも思います。


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