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『進撃の巨人』de心理学⑧

 
大人は知ったような顔をして
これが正解だ、と
子どもに教えるのでしょう。
 

そして洗脳は始まる。
 
子どもとしては受け入れるしかない。
 
 
では、その洗脳は
されたら最後なのかと言えば
そんなことはないですよね。
 
分かりきっています。
 
 
体験を重ねて人と交わるようになれば
視野は広がるし
凝り固まっていたら息苦しいと分かってくるんだし。
 
 
だから、選び直すときが必ずきます。
 
 
自分自身と対話して

本当に自分の望むものを
本当に自分の守りたいものを
本当に自分の成したいことを

選び取ることができるといい。
 
 
何が正しいことなのか、じゃなくて
自分にとって正しいと思うものを
ただ選べるといい。
 
 
  せいぜい自分が納得する方を選べ
 
 
結果なんて分かるはずもないのだから
選ぶときがきたら、選ぶしかないから
自分が納得することを指針にできたら

それでいい。
それがいい。
 
 
あくまで自分個人の幸せを優先するのは
心許なくて、孤独で、不安で、
なんかやっぱり大勢のいるほうへ行きたくなる
かもしれないけれど。
 
 
 それだけでよかったんだよ
 
 
自分にとって大切なことが何なのか
分かっていることが
すごくすごく重要と思います。
 
 
洗脳のまま生きようが
選び直した価値観で生きようが

すべて自分次第なんだから。
 
 

これと決めたら腹括って、潔く進むだけのこと。
 
 
 
エレンの行動は、わたしには不可解で
それがずっと引っ掛かって
受け容れにくかったのだけれど。
 
最後の最後にその答えがあって
妙に納得しました。
 
 
自由を求めていた。
 
エレンの描いた自由というものが
わたしに想像し得ないものだっただけです。
 
 
 
他者が選び行動することを
他人は制限することはできないから
お互いが好きなようにしたらよくて
 
それによって衝突や軋轢が生まれて
たとえ争い合うしかないのだとしても
 
共存を願うなら
 
受け容れ、受け容れてもらうよう動く
それ以外にはないのだし。
 
 

「違うということ」がもたらすものは
人にとって最も難しく
そして、最も豊かで素晴らしい。
 
そう思います。
 

  『進撃の巨人』de心理学…完
 
 
・・・

アニメ『進撃の巨人』に感謝します。
素晴らしい作品でした。

時間を置いて、また観たいですね。
「個人」としてどうあるかを考えさせられるので
時代が変わると見えかたも変わるのかな。

味わい深い一作です。


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