ネゴシエーションテクニック
ネゴシエーションは身近にある会話です。
ネゴシエーョン能力とは、
他人に影響を与え、他人を説得し、Yesと言ってもらう能力です。
今日は、弁護士が良く使う交渉テクニックをまとめます。
1.そもそも論法
そもそも(大前提)、ところで(事実認定)、とするならば(事実を大前提に当て嵌める)に当てはめる術です。
例えば、
自分)そもそも、約束をしたら、守るべきですね?
相手)そうですね。
自分)あなたは、xxxの約束をしましたね?
相手)はい。
自分)とするならば、あなたは、約束に従って、xxxすべきですね!
2.必要性と許容性による説得
解釈する必要性を検討して、その結論を正当化する理論を構築する。
例えば、
必要性)A地区にも新規出店をする必要性がある
許容性)予算は分割であれば投資できる
必要性から許容性を示して相手を説得させる術です。
3.時間を味方につけるテクニック
残り期限が短くなるほど、選択肢を排除することができ、有利に働く。
相手の期限を切る、自分の期限は無限にあるとする。
期限を正直に言ってはいけない。
4.クロスカウンターテクニック
相手から要求があったときに、それを応諾するとともに、こちらからも相手に対してカウンターで要求を出す術です。
例えば、
相手)設置費用はサービスしてね?
自分)承知しました。保守サービスもご契約いただけるのであればサービスできると思います。いかがでしょうか?
返報性の法則も多少働くクロスカウンターテクニックです。
5.だからこそテクニック
相手が見ている角度とは異なった角度からの検討を促すことにより、異なる結論になるよう求める術です。
例えば、
自分)だからこそいいのです。
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6.相手の考えに同意して進めるテクニック
「しかし」と「でも」は禁句です。
「そのとおりですね。ところで・・・、さらに加えて・・・」と続けるようにします。
ところで、は話の切り返しに有効な言葉です。
さらに加えて、は話の内容を拡張するのに有効な言葉です。
一言一句を丁寧に使い、楽しい会話を増やしていきます。