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episode5.5 離婚したもう一つの理由

前回、私の結婚と離婚について書きました。

離婚の理由についても触れましたが、きっかけとなったもう一つの理由を書きます。これは友人でも知らない人が多い話。
また、決意後、離婚後にまつわるエピソードも書いてみます。

episode6の前に「5.5」です。

*****

義母の一周忌を終えて、今後の自分について考えました。その時は即「離婚」ではなかったのです。

元夫は一人っ子。義母が再三言っていたのは「家族は貴方達だけ」という言葉。
親が亡くなればそうなります。
離婚すれば私は他人になれますが、子供達にとっては父親です。将来は子としての責任も生じるかもしれません。
それを子供だけに背負わせていいのか、という葛藤…

その一周忌を終えた少し後のこと。
長年の友人の男性から思いを寄せられ、その思いを伝えられるという出来事がありました。
いつもは共通の友人達とたまに集まって飲む仲です。

彼とは下らない話もしますが、ビジネスの話だったり、時には政治経済の話を聞くのも楽しくて尊敬もできる友人です。
私も好意は持っていましたが、お互い結婚しているし、友人以上の関係を望むことは決してありませんでした。そういうことを望むのは、夫にというよりも子供たちに対する罪悪感の方が強かったと思います。

結論から書きます。彼とは勿論お付き合いすることはありませんでした。
彼は家族を大切にしていたし、そういう話も聞いていて、そこも尊敬していたのです。それでも浮気しようとするのですから…
ただ、私に向けてくれた気持ちそのものは、やはり嬉しかったんです。
(こんなことを書くこと自体、妻の側からすれば不快極まりない事でしょうが)
女性としてドキドキする感覚を久しぶりに味わって、その事に動揺もしました。

その時の私は40代半ば。
それまで囚われていた、ある種の自己犠牲とも言える「私が我慢すれば…」という考え方。
ふと疑問が湧きます。「これでいいの?」「私の幸せは?」
人生まだまだ長い。ずっと気持ちを押し殺したままでいいはずがない、とハッとしました。
また正直に言えば久々に得た感情も嬉しくて。
そして子供達が成長して、自立の時が近づいていた事も大きかったです。

この先誰かを好きになったり、大切に思える誰かが現れるかもしれない。
そう思ったら、早い方がいいと突如離婚を決心したのです。

*****

離婚する旨を両親に報告。
なんて言うだろう、と思いました。親不孝するかな、とも思いました。
もちろん驚いてはいました。でも私の決心にホッと安心したような顔をしていました。
あー、、、今までずーっと心配してきたんだな、と。私の決心は間違っていなかったのだと思えました。

そして仲の良い友人達にも報告。
これまで色々あった事を聞いていた友人は漏れなく、よかった!と喜んでくれました。
それまで誰一人、離婚すればいいとは言いませんでした。それを決めるのは私自身だから。誰も無責任な事は言わず、見守っていてくれたのは有り難かったです。

*****

唯一人、この結果に不満を抱いていたのは義父でした。少し怒ってもいました。
もちろん最後に挨拶もしましたが、なんとなく嫌な別れ方をしたかもしれません。

その後いつだったか記憶は曖昧ですが、義父が体調を崩して入院したと聞きました。
最終的にはどこかの施設に入っていたようです。
衰弱していき、意識が混濁するようになった頃のこと。見舞いに行った元夫に義父が「今あきちゃん(私のこと)が来てた」と言ったそうなんです。もちろんそんな事はありません。義父の幻覚です。
私たちが離婚した事を忘れているようで、その後何度も私のことを聞いたそうなんです。会いたがっていたと。
義父の死期が近づいた頃に、元夫が電話をしてきて涙ながらに私に話しました。
嫌かもしれないけど、会いたがってるから葬儀に顔を出してくれないか、と頼まれました。

間もなく義父が亡くなり、その事を私の母に話すと、両親も葬儀に行くと言ってくれました。本当に有り難かったです。
実は婚姻時のトラウマで、元夫の顔を見ると心拍数が上がるし、まともに顔が見られない状況が続いていました。
子供も同席するし、普通にしていたかったので、両親が同席してくれて助かりました。

家族葬でごく僅かな親戚だけが集まりました。
あちらの親戚は本当にいい人たちばかりで、昔からよくしてくれていたし、私も好きでした。離婚後初めて会ったけど、以前と変わらず接して話しかけてくれて嬉しかった。
義父とも最期にきちんとお別れできて本当によかったです。

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重たい話はここまで(^◇^;)
書いて何だかスッキリしました!
最後までお付き合いいただきありがとうございました♫

今度こそ本当に
episode6に続きます。
次回は子育てについて書く予定です。

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