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「最愛の季節」【詩】

あなたはどこへいってしまったの
いとしい人よ
遠い季節よ

はじまりは夕日の町角で
肩をぶつけた小さな風が
ぼくのポッケに残していった
小さな詩の一行でした

のびやかに歌うあなたの声が
胸にとぐろをまいている
ぼくはあなたがいてくれないなら
つぎの季節を迎えにゆけない

あなたはどこへいってしまったの
ぼくの貝のような心臓は
あなたの血潮で燃えている

あなたはどこへ
いったいどこへいってしまったの
いとしい人よ
ぼくの最愛の季節よ

ぼくになにもいわずに
どこへ
どこへ帰ってしまったの

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