シェア
戦争のニュースばかりをみていたら くだらない日々のユーモアも忘れてしまいそうだから ぼくは…
虹の色が七色でなければならないと だれが決めたのですか 原始時代の仲間たちの「感動」に 名…
夕焼けの空に 虹が落ちてゆく ぼくは孤独を宝物のように だきしめて帰ろう この道を 立ち止ま…
さびしさは 絵にかけるものではありません たとえ絵にかいたとして だれがよろこぶでしょう …
絵画みたいな過去と 映画みたいな未来との あいだで揺れ動く 悪魔のような「今」 振り返れば…
虹が この空を焼きつくすまで きみと地上でくすぐりあっていたい 波音に身をまかせ 大地の呼…
夜空から 美しいものたちの残骸が降ってくる ぼくは汽笛を聞きながら 帰れない時を知る 青春はどうしてこんなにも もろくてまぶしいのだろう まるで空からの 悲しい贈りもののように 手をかざせば なにもかもすりぬけてゆく 美しいものたちは 今、醜い汚れとなって ぼくの足下を濡らしてゆく サヨウナラ 美しいものたち サヨウナラ ぼくの青春
自由の鳥を羽ばたかせるのは 愛の風です なんてね 愛なんてどこにあるんですか この世界のど…
この世のすべての存在が 決まったかたちを持たない生きもの だとしたら 身の周りのなにもかも…
買ったままで 読まれなかった本のような 沈黙のみたした夜に あたらしい本のページをめくれば …
冬の薔薇よ 紅やわらかに ぼくの手のひらに あまりにも親しむ 薔薇よ おもねりでなく 同情でな…
偶然、 きみの手のひらに おりてきた雪のひとかけを 宇宙をよぶことにする。 偶然、 きみがみ…
きみが帰ってしまったあとの部屋に 三日月がのぼる 宇宙の孤独の訪いを ぼくはこころよく迎え…
戦況をしらせるラジオ放送を聞き流す どんな悲しみの上にも約束どおり虹がかかる まるで球体のような春の空、 使い古した言葉たちの残骸。 イメージの力が光の速度を追いかける 縮小する時間のなかでスポーツをする 子供たちを幸せにできない詩なら いますぐに滅びるべきだ。 妄想にとりつかれた憐れな者は 死ぬときにやっと横になれる さんざんお世話になった大地に お別れのキスをして。