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生きているうちしか 桜の花をみられないなんて 嘘だよ 死んだら二度と会えないなんて 幻想だ…
ぼくには 忘れがたき田舎の町がある 忘れがたき田園風景がある 忘れがたき校舎のかげには 忘れ…
ぼくは恋おおき男です くる日もくる日も ねてもさめても 恋ばかりしています たったひとりの人…
春になる ねても さめても 春に染まる 街角も 頭のなかも 春をよぶ 大地が こころが 春を…
ことばの純度を高めよう ぼくがいいたいのはそれだけだ ともかくも ことばの純度を高めていこ…
ぼくの窓辺から きみは突然とびたった その姿はほんとうに美しかったから ぼくは泣かないこと…
草に寝て 深々とした空をにらむ 落ちてゆく…… 落ちてゆく…… あの美しい夕日が おれのへその緒を 焼きつくすまで 落ちてゆく……
うまそうに 雪を掬んだ妹よ どうか気をつけて走れよ きみの一生ぶんの空と大地を ひっくりかえ…
早朝の街角で ぼくらはいつものように すれ違っていたかもしれない 互いの肩がぶつかりあうこ…
大嵐の日のために あめざいくの傘をつくった それはきみにとっての 透明なよろこびだ 甘美なお…
希望はどこか せつない匂いのする たとえば春の はじめの夜みたいに 思い出はどこか 苦い味の…
なにもないところから 宇宙が生まれ 言葉が生まれ なにもないところから 心が生まれ 愛が生ま…
わたしは信じる。 偶然、 そこにある百万の詩よりも 苦労のはてに 守り抜いた たったひとつの…
天体望遠鏡の たったひとつのレンズの上に ありとある星が生まれては消え 消えては生まれてゆくように ぼくの目にも ありとある悲しみと喜びが 光の速度で流れてゆくのに ぼくはまた 悪びれることもなく 「きょうは楽しかった」 と言う 平気な顔で 「きょうはサイアクだった」 と言う 見えないものを恐れるなら 手をさしだしてみよう 触れるもののすべてが 優しいことなどないけど ほんのすこしだけ ぼくらは自由になれるから