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【エッセイ】チャンスは一瞬

■アサルトリリィ2023オーディション開催

 先日テレビアニメ化もされた『アサルトリリィ』において、今後の舞台に登場するキャラクターの大規模なオーディションが開催されました。

 テレビアニメ・ソシャゲ・舞台など幅広く展開している作品であり、舞台に参加されている役者さんの中には、人気声優さん・22/7や元AKB48などアイドルの方々・舞台で活躍されている女優さんなど幅広くおります。

 舞台は23年だけではなく、24年の展開も示唆されているので、今後長く活躍できるかもしれません。

 ぜひ興味のある方は応募していただきたいです。

■チャンスは一瞬

 Twitterでもこんな募集があって、有名な絵師さんが次々と名乗り出ていました。

 こういうチャンスや募集ってある日突然来るんですよね。
 しかも、募集期間が短くて迷っている時間があまりなく、こちらの準備もほとんどできていない状態で来るんですよね。

 チャンスの神様は前髪しかないとはよくいったもので、その一瞬のチャンスを逃すと、またやってくるのにえらい時間がかかります。

■若い時の失敗

 自分が電撃文庫で本を出したときに、ありがたいことにいろんな出版社さんから「うちでも本を出しませんか?」と声をかけてもらえたんですね。

 ただ、自分はその時にやりたかったけれども、ちゃんとこなせるかものすごく不安で「もし落としたらどうしよう」と断ってしまったんですね。

 それを15年近く経過した今も後悔していて、もしあの時に無理は承知でも引き受けていたら、きっと今よりももっと実績を積めていたなと思っています。

 あの時は「今は電撃文庫で手一杯だけど、またすぐに声をかけてもらえるだろう」とたかをくくっていましたが、その後に書籍の打診をもらうことはありませんでした。

 さらにそればかりか、その後の自分の仕事において、実績は大きな影響を与えました。何か大きな仕事がもらえそうでも、直前で、実績からねられることはよくありました。

 アサルトリリィに関われたのは、本当にたまたま運がよかったからですし、幻想のヴァルキューレに関われたのも元はといえば友人の紹介でした。

 またラノベを書かせてもらえる期間が10年以上経過しているわけです。
もちろんその間にもソシャゲなどのゲームシナリオやASMRの脚本やYouTubeのマンガ動画の脚本も担当してきましたが、ソシャゲはほぼ実績公開ができませんでしたし、YouTubeのマンガ動画の脚本は知名度にはつながりません。

 実績公開ができないから知名度が上がらないし、知名度が上がらないから大きな仕事をやらせてもらえないという負のスパイラル……。

 今ようやく実績公開ができそうな仕事がいろいろと増えてきましたが、ここまでに至るまでの道のりは本当に長く、どうせこんなことになるなら、15年前に各出版社の仕事を全部引き受けて、全力で取り組んで、失敗した方がまだましだったと思うほどです。

■未経験でもテレビ出演を決めた理由

 そんな背景もあって、昨年末にテレビ出演のオファーをいただいた時に出演することを決めました。

 とはいえ、テレビ出演もかなり迷いました。
 そもそも自分は『ファイアーエムブレム 風花雪月』の制作関係者でもなければ、テレビゲームを紹介するライターでもありません。
 しかも、テレビ出演なんて一度もしたことがないのに、まして全国放送かつ年末特番なんて、不安しかありません。

 だから、「自分よりも他にふさわしい人がいるのではないか? テレビで恥をかいたらどうしよう?」なんて緊張と不安MAXでしたが、上記の若いときの失敗もあって「二度と逃げない」と決めたし、ある方が背中を押してくれたこともありまして、挑戦しました。

 結果として、テレビ出演してよかったと思います。
 今のところ、新しい仕事に結びつくといったことはありませんが、でも、度胸は身についたような気がします。

■準備ができていなくても飛び込めるか?

 上記のように、チャンスが来る時は、だいたい準備ができていないんですね。心の準備であったり、スケジュールであったり、ネタ(企画)の準備であったり。

 それでも飛び込めるかどうかが運命の分かれ道のような気がします。

■うまくいかないことがほとんど

 そんな風に勇気を振り絞って飛び込んでも、いろいろな理由からうまくいかないことも多いです。
 ただ、経験をしたことで何か得るものが必ず出てきます。

 例えば、そこで顔を売ることで、自分がほしい役とは違うけども、別の役が与えられたり、別の仕事で声をかけられたり。

 あるいは、そこで学んだスキルが別の仕事で役に立ったり。

 だからこそ、飛び込んだことは無駄にはなりません。

 例えば、ソシャゲの仕事をしたことは、実績にはほとんど結びつきませんでしたが、『アサルトリリィ 電撃新潟奪還戦』を制作するにあたり、各話短い尺の中に話の要点をまとめるところで役に立ちました。

■もうチャンスから逃げない

 そんなわけで、もうチャンスから逃げないと心に固く誓っています。
 今もいろいろと仕事の不安はありますが、逃げずに取り組もうと決めています。

 単価が低い、無茶な内容など明らかな地雷は避けますけれども。

■最後に映画シャン・チーの話

 映画シャン・チー主演のシム・リウはほぼ無名の当時にSNSで「マーベルさん、オファー待ってます」と言ったら本当にマーベルからオーディションのオファーが来て見事にシャン・チー役を射止めました。

 そればかりか、シム・リウは当時はアクション俳優でもなく、アクションなどほぼしたことがないところから、あれだけのカンフーアクションができるほどに訓練を重ねました。

 チャンスをものにできるかどうかは、結局、自分次第というところなんですね。

 最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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 これまで70タイトル以上のゲーム・ラノベ・シチュエーションドラマ・YouTube動画などの制作に関わって参りました。
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