見出し画像

遊び心を忘れないために

デザイナーとして働き始めてまだ1年も経っていませんが、仕事にはだいぶ慣れてきたと感じています。

一方、そうした「慣れ」の悪い側面も感じつつあります。

徐々にパターンがわかってきて、このパターンにはこの打ち手でいいだろう、というように少しずつ思考が固まりつつあるのではないかという危惧。

やっぱりデザイナーとしては、誰もが思いつかないような斬新で面白いアイデアを披露したいものです。そして、そういうアイデア力や遊び心は日頃仕事をこなすだけでは廃れていってしまうものではないでしょうか。

この記事では、自分が日頃から遊び心を忘れないように意識していること、実践していること(最近できていないこともあるので戒めも込めて)をお伝えできればと思います。


くだらないことでもメモしておく

 街中で歩いているときや、作業をしているときなど、何か急に、これはおもしろいかも、と思うようなアイデアが出てくることはデザイナーなら誰しもあると思います。

しかし、すぐに合理性の悪魔が囁きます。
「それは現実的に厳しいんでは?」
「お前それやる時間あるの?」

そんな悪魔の囁きを聞いている間にさっきまでのアイデアはどこかへ飛んでいく、なんてことが自分には良くありました。

そこで、自分は何でも思いついたらすぐGoogle keepに書き込むようにしています。

ポイントとしては、すぐにメモすることです。間を開けるとすぐにアイデアは消えてしまうので、とにかくすぐに書く、書ける状況を作っておくことが大事だと思います。

アプリを探している数秒の間にも忘れてしまうこともあるので、自分はすぐにメモアプリを開けるようにiphoneの下に4つ固定で置けるところに入れてます。

隙間を見つけて遊ぶ

作業をしていると、仮で名前を入れたり、仮で画像を入れたりすることがあると思うんですけど、そういうところは遊びたいですよね。

Shopifyのデザインシステム「Polaris」ではコンポーネント例の中でプロフィールがダンブルドアになってておもしろいなって思ったのが印象に残っています。

そういうちょっとした隙間を見つけて楽しむ気持ちってすごい大事だと思います。

ただそのあたりは相手によって不快になることもあるかもしれないのである程度TPOをわきまえることは必要かもしれないですね。

ちなみにさらっと小ネタを入れておいても基本的に無視されるので、自分がクスッと笑えればそれでOK、という気持ちでいきましょう。

ちょっと違う本を読んでみる

読書が好きなので本はたくさん読む方ですが、どうしても直接仕事に関係ある本ばっか買っちゃうんですよね。まあそれが普通なんですけど、全く違う分野から得られる観点って結構あると思うんですよね。

なので、本を買いたいと思ったとき、1冊はあまり仕事に関係ない本を買って読むように心がけています。

最近では小学生以来に空想科学読本を読んでみたり、剣術の教えについて書かれた本を読んでみたりしました。

あえて逸れてみる、というのも遊び心の一つかなと思ってます。

ヤバいアイデアを提案してみる

クライアントに提案するときには、できればヤバいアイデアを提案したいものです(?)。

(ヤバいアイデア=一定のクオリティがありつつ、自分が出すのをためらうくらい変わったもの、提案中についニヤニヤしてしまうものかなと思ってます)

とはいえヤバいアイデアだけ出すやつはただのヤバい奴なので、しっかりした案も出しましょう。

自分は条件を基本そのまま反映して調整したものと、妥当な改善提案とヤバいアイデアの3案は用意しよう、という意識でいます。(忙しいと疎かにしがち、、)

日頃からジャブのようにヤバい提案を続けることで自分含めてプロジェクトとしてアイデアを出しやすい土壌ができると思うし、
奇跡的にヤバいアイデアが採用されることもあるはず。

ちょっと違う場所で働いてみる

村人しか知らない釣りスポット

フルリモートの良さはなんといってもどこでも働けるってことですよね。自分は大学時代から旅行に良く行っていたので最高です。

友人が広島の神石高原町という田舎町に住んでいて、そこに2週間くらい滞在したりしてました。

周りにはほとんど畑や田んぼしかないような場所で働きながら、週末は村人の人しか知らない釣りスポットに連れてってもらうなど普段できない体験もできました。

普段とは違う環境に身を置くことで、普段とは違う考えが浮かぶと思います。

「Think outside the box(箱の外で考える)」という言葉がありますが、物理的に「箱」から出るのは大切ですよね。

仕事に関係ない仕事をする

最後に、仕事の中でも仕事とは直接関係ないことに取り組むことも大事だと思っています。

社内デザイナーを中心に結成した「視覚情報伝達研究室(視伝研)」では「ちぎるをUIに落としこむ」、「架空の世界のUIを考える」などちょっと変わったテーマでデザインについて思索的に研究しています。

普段のクライアントワークとは違う何も制約も責任もない中で自分の興味・関心のあることを楽しみながら一緒に研究することで、みなさんイキイキとしているように感じます。出てくるアイデアも斬新なものが多く、とてもいい刺激を受けています。

https://note.com/uxakachan/m/m9605627ba7c5


最後に

自分は一般大学からデザイナーになったのでデザイン歴はかなり短いです。

全くデザインを知らない中での当初のデザイナーのイメージは「とんでもないアイデアを連発するヤバい人たち」でした笑。

せっかくデザイナーになったのだから、昔の自分のイメージにいたデザイナーのように、
もっと自由な発想をしたい、遊び心を持ちたい、そんな憧れがあります。

また、どんなサービスでも、根本的な目的は使う人に楽しんでもらうことだと思います。

誰かを楽しませるにはまず自分が楽しむ。

そんな意識を持ってこれからも遊び心を忘れずにデザインに向き合っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?