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勇者の気持ちになってプロダクトを考えてみた【架空のUIを考える】

架空のUIを考える

視伝研の第2回目のテーマとして「架空の世界のUIをデザインする」というテーマで研究に取り組みました。
たくさん面白いアイデアがメンバーから出た中で、僕はゲームの世界の勇者を助けるプロダクトを作ってみることにしました。

勇者のためのプロダクト

ターゲット:勇者

今回考えた勇者は、オープンワールド系の勇者です。
例えばブレスオブザワイルドのリンクのような人です。世界を救うために、一人で広い世界を走り回って戦い続けています。
強くてどでかいボスに挑んで、何回も死んでは生き返って挑み続ける真摯で愚直な人間です。基本無言です。

勇者が抱える課題:勇者だって死ぬのは怖い

ちなみに僕が最近までプレイしてたエルデンリングというゲームだと、一体のボスに対して20回はやられます。いくら生き返れるとしてもやられるのは辛いことです。

そんな悲劇を繰り返してはならない!と勝手に意気込みながらこの問題に対して取り組みました。

問い:どうしたら勇者が実際に戦わずして練習できるようになるか?

この問題に関して、もし勇者が戦わずして自分の戦闘を分析し練習することができれば、少しでも勇者が倒される回数が減るのではないか、と考えました。
最近のスポーツでよくあるような分析ツールを作れば良いのではないかと。しかし、それを勇者向けに作るにはいくつか問題があると気づきました。

課題①:データを取得するのが大変
勇者は両手に何かしらの武器を持っている+動きまくるので撮影が難しい。

課題②:いつどこで練習するか?
勇者はクールでプライドが高いので、勇者っぽくない見た目にはなりたくない。
勇者の持ち物としてふさわしいものでないといけない。

これらの問題が解決できるアイデアを考えました。

アイデア:盾型戦闘分析ツール

そこで、勇者が常に常備しているもので撮影に最適なものを見つけました。
そう、です。

私は盾にカメラをつけることで戦いながら相手の攻撃を記録できるのではないかと考えました。
さらに盾で相手の攻撃を防ぐことで、盾に与えられた衝撃から相手の攻撃の威力まで計測することができます。(以下ラフ画)

使用イメージ

この盾型戦闘分析ツール使えば以下のようにボスの動きと攻撃を記録して、持ち帰り分析・トレーニングができます。

①盾でボスを撮影
②1戦目はひたすらガードしまくって攻撃を記録する
③持ち帰り分析・トレーニング 

実際の分析・トレーニング画面

最後に実際の分析・トレーニングの画面を簡単に作成しました。(UIデザイナーなのにここまで時間取り過ぎだろ、、)

前提として勇者のメディアリテラシーはあまり高くない想定なのであまり複雑な操作は容易していません。

一覧では自動的に敗北した回数(撮影した回数)が多い敵から上に大きく表示されます。

画面一覧


詳細でボスの攻撃の種類とそれぞれの回避率が表示され、選択すると攻撃動画が再生され、避けるタイミングを練習することができます

攻撃を避ける練習ができる

考えてみての感想

実際のプロダクトを考えるのは本当に難しいなと感じました。今回考えたものも問題だらけです。

  • 盾で撮影したら攻撃受けてる時の画面がぐちゃぐちゃになる

  • そもそもカメラが耐久できるのか?

今回そのあたりは魔法の力で無視させていただきましたが、画面から出るだけで考える範囲が全く変わってくるなと実感しました。

架空の世界を考えたことでUIは手段でしかないと実感

それよりも、今回は「架空のUIを考えよう」というテーマだったのに、気づけばほとんどの時間をUIではなくプロダクトを考える時間に使っていました。

しかし、これは偶然ではなく必然だったと感じています。勇者(ユーザー)の生活の大半を占めているのは、画面の外ということを再認識させられた気がします。

どうしてもUIデザイナーという仕事上画面で問題を解決しようとしがちですが、それは手段であり目的ではないということを念頭に置きながらデザインしないといけませんね。

↓他のメンバーの皆さんも面白いテーマで取り組んでいるのでぜひ見てください!


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