アラフォーの私が、ウルトラマンショップで心が震える理由
ウルトラマンワールドM78東京スカイツリータウン・ソラマチ店に行くと心が震えるのを感じる。
もちろんウルトラマンは好きだけど、
ストーリーもよく出来てる
面白い、とは思う
(特に出演されている役者さんはもちろん、作品制作の皆さんのこだわりというか想いがすごく感じられる仕上がりで、上質なエンターテインメントであることは間違いない)
でも正直
寝ても覚めてもウルトラマン
というわけではない。
そんな、
所詮5歳の息子の影響でウルトラマンを見てるだけにすぎないアラフォーおばさんの私が
ウルトラマンワールドM78東京スカイツリータウン・ソラマチ店に行くと心が震えるのを感じるのは何故か。
なんなら、マスクしてるから多分バレてないけどちょっと涙が出る瞬間があるのは何故か。
(歳か?!←きっとそれもある!)
ウルトラマン大好きな
正に、寝ても覚めてもウルトラマンの息子が
ワクワクしすぎて
もはやソワソワしているのをみるのは
非常に嬉しいし可愛い。
たが、残念ながら
それだけでは穿ったアラフォーBBAである
私の心は震えない。
1月3日
みんなから初めてお年玉というものをもらった息子。(それまでお年玉の存在すら知らなかった)
お金に憧れがあったから嬉しくて仕方ない。
しかも全部で500円玉を8個ももらって
あからさまにホクホクしている。
最初は「ガチャガチャやる!」なんて言っていたけど、なんとなく
「本当に欲しいものをちゃんと買った方がいいよ。それがお金を大事に使うってことだよ」と
自分への戒めも兼ねて言ってみたりして。
すると素直な息子
「欲しいの3つある!ウルトラマンゼットの(ソフビ)人形!それ買う!」
と即答。
ウルトラマンゼットのソフビ人形は既に二つ持っているが
進化系?があと3つあるらしく
それが欲しいとな。
ちなみに今テレビでやってるのは
ウルトラマンデッカーで
ウルトラマンゼットは
その前の前のウルトラマンになるのだが
ずっと好きで繰り返しHuluでみている。
気がつくと効果音を自分で発しながら
何か彼にしか見えない怪獣と戦っている。たぶん。
寝る前は絵本ではなくウルトラマン図鑑を読まされる。主人公のハルキ君が空手をしているのを良いことに母は息子に上手いこと言って空手を始めさせ、本人もウルトラマンモードで頑張っている。(ウルトラマンを利用する母)
一昔前にあった脳内メーカーで言うと
彼の小さな頭の中の80%くらいは確実にウルトラマンで埋まっているのだろう。
そんなわけで
ウルトラマンゼットのソフビを買いに
ウルトラマンワールドM78東京スカイツリータウン・ソラマチ店に行くことにした。
大切な大切な人生初のお年玉で
自分のお金で
大好きなウルトラマンゼットを買うのだ。
5歳児のワクワク感は大人にまで伝わってくる。
お店に着くと早速ソフビコーナーへ。
するとすぐ見つけた!お目当てのゼット!
しかし、ほしい3つのうち2つしか見当たらない。
母が「お店の人に聞いてみる?」と息子にいうより早く
人見知りゼロ&人類皆友達!
という高いコミュ力(完全に我が家にはないはずの遺伝子)を持つ息子は
すぐさま近くにいた店員のお姉さんに
「他のゼットありませんか?これに似たやつ!」
と、いつになくハキハキと聞いていた。
お姉さんは
「はい。ウルトラマンゼットガンマフューチャーですね。ティガさん、ガイアさん、ダイナさんのパワーが合体したものですね。とても人気で只今欠品していますが、指人形ならあるかもしれません」
と淀みなくスラスラと返す。
そっか!と納得した息子
「ガンバピューチャーは人気で今ないんだって!」
とすぐ近くで一部始終を見ていた母に報告する息子5歳。
ガンバピューチャーではなく
ガンマフューチャーであることをこの時
母は初めて知った。
(よく考えたらガンバピューチャーって。)
ところで
この一連のやり取り。
これが私の心震えポイントなのだ。
先入観があることは百も承知だが
誤解を恐れずに書くと
まず、女性(しかも若い)なのにそんなにウルトラマン詳しいのすごい!!しかも"さん"付け!
そして、何より
子供を子供扱いしないのすごい!!
大抵、5歳児に話しかけられたら
すごいねー!そっかー!
うんうん。ごめんねー。
みたいに無駄にニコニコして
わかりやすい優しい言葉で話がちだが
それをしない。
一人前の大人に対するのと同じ対応なのだ。
このウルトラマンショップにおいては
ウルトラマン愛の前に皆平等なのだ。
そしてその対応は決して
不親切とか接客が冷たい、とかではなく
ウルトラマンに憧れる同志としての敬意を感じる。
子供にココまできちんと敬意を払える大人ってあんまり見ない。
ついつい弱き者という認識で
守ってしまう、
優しくしてしまう、
ニコニコしてしまう
普通はそれで全然良いんだけど、
それは私たちが彼らを子供と認識して子供として扱っているからだ。
そして、ウルトラマンショップという
子供がたくさん来るこの店において
敢えて子供を子供扱いしない接客には
同志としてリスペクトがある。
この手加減しない接客に私は心が震えるのだ。
この後、息子は店先にあるデッカーの変身アイテム?武器?(のおもちゃ)を触ったりして気がすむとウルトラマンゼットのソフビ2つを持っていよいよお会計へ。
お会計では
店長だろうか、おじさんが対応。
息子
「くださいな!」
店長
「はい。タグは切りますか?」
息子
「うん!」
店長
「はい。では
『真っ赤に燃える、勇気の力!
ウルトラマンゼット ベータスマッシュ』
そして
『宇宙憲法、秘伝の神業!
ウルトラマンゼット アルファエッジ』
ですね。
このカード(切ってもらったタグ)はこちらです。
お持ち帰りになりますよね?どうぞ。
ありがとうございました」
ココでもいちいち、それぞれのキャッチフレーズと名前をかなり感情込めて言ってくる感じに
私は心が震える。
子供相手だからと手加減は絶対しない。
それがウルトラマンワールドM78東京スカイツリータウン・ソラマチ店なのである。
そう、それは子供である以前に、同志だからだ。
推しへの愛は同志と共有しなくてはなるまい。
ちなみにこのお会計をしてくれた方は以前にも
ウルトラマントリガーの変身アイテムを手に
全身全霊で息子に対して変身の様子(見本)を披露してくれたことがある。
声もかなり張っていたし
狭い店内ですごい手加減なしの大きな動きをしていた。
店の外にいた通りすがりのお客さんは少しざわついていたし、当時4歳の息子も唖然としていた。
その時はびっくりしたのと感動とで私はちょっと泣いた。
何というか、つまり、もう、
好きなものに対して真っ直ぐ過ぎるのだ。
今時こんな大人、少なくとも私の周りには
あんまりいない。
そしてこの方たちはそのまっすぐな愛
それが恥ずかしいとか全然絶対にない
サービスとか仕事だからとかでもない
ただの純粋な
ウルトラマン愛なのだ。
本当に素敵だと思った。
おじさんはキラキラしてた。
そのキラキラはウルトラマン愛以外の何物でもないことは明らかだった。
そうだ。
好きなものに年齢とかって全然関係ない
恥ずかしいとかない
だって好きなんだもの
憧れちゃうんだもの
思いっきり好きで良いじゃないか
だって私たちのウルトラマンはこんなにも
カッコイイ。
好きという気持ちを前に
自分が、そして相手が
子供とか大人とか性別とか
そんなものはなんてちっぽけなんだろう。
そこにあるのはただ純粋な敬意。
是非ウルトラマングッズを買う時があれば
こちらのお店に行っていただきたい。
そして店員さんのウルトラマン愛とそして
子供への手加減のない敬意を
感じて欲しい。
好きという力は無敵だ。
その姿は時に
そうでもない人の心まで揺さぶる。
ちなみにこのお店では
店員さんを隊員、というようだ。
イケてる。
こうして息子は
初めて自分のお金で欲しいおもちゃを買う、というミッションを無事コンプリートできた。
※ガンバピューチャー改めガンマフューチャーはまだ見つけられず探し中。
息子にはこれからも
好きなだけ好きなものを好きでいて欲しいと思う。
これからも好きなものをたくさん見つけて
堂々と熱中してほしい。
好きなものがある。
それは強さだ。
間違いない。
そんなシンプルで当たり前のことを
このお店は穿ったアラフォーおばさんにも
真っ直ぐに思い出させてくれるのだ。
個人的にはエンターテイメントの真の質は
それを推すそのファンに表れる物だと思っている。
そういう意味でウルトラマンは本当に質の高い良いエンターテイメントだと思う。
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